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オイルクレンジングはオイル洗顔ではない。洗い流すクレンジングオイルとオイル洗顔の大きな違いと定義
オイルクレンジングはオイル洗顔ではない。洗い流すクレンジングオイルとオイル洗顔の大きな違いと定義 スキンケアに欠かせないクレンジングと洗顔。特に「オイル」と名の付く製品は、その高い洗浄力や肌への優しさから人気を集めています。しかし、「オイル洗顔」と「オイルクレンジング」…名前は似ていますが、実はその定義やメカニズムや役割は大きく異なります。 大きな混乱の原因として一部の方がオイルクレンジングのことをオイル洗顔と呼ぶことが挙げられると思います。しかし実際は似てるようでかなり違います 今回はそのような内容になります。 オイルクレンジングとは?オイルクレンジングの定義 主に液体のオイルを主成分とし、メイクアップ化粧品や皮脂などの油性汚れを浮かせて落とすことを目的とした洗浄料です。 より具体的に説明すると、以下の特徴があります。 主成分がオイル: ミネラルオイル、植物性オイル(オリーブ油、ホホバ油など)、エステル油などが配合されています。これらの油分が、油性であるメイク汚れや皮脂とよくなじみ、肌から浮かせます。 界面活性剤および水溶性成分の配合: メイクや汚れをオイルが取り込んだ後、水で洗い流せるようにするために、界面活性剤が配合されています。この界面活性剤の働きによって、水と油が混ざり合う「乳化」が起こり、洗い流しやすくなります。製品によっては、保湿成分などの水溶性成分も少量配合され、洗い上がりの肌のつっぱり感を軽減する工夫がされています。 高い洗浄力: 油性成分との親和性が高いため、ウォータープルーフのマスカラや落ちにくい口紅、ファンデーションなどの濃いメイクも効率的に落とすことができます。また、毛穴に詰まった角栓などの油性汚れにも効果を発揮します。 洗い流しが必須の洗浄料: クレンジング剤を肌になじませてメイク汚れを浮かせた後、**水またはぬるま湯で洗い流すことが前提となっています。**乳化させることでオイルが水と混ざりやすくなり、肌に残ることなく洗い流されます。 「油汚れは油で落とす」という原理に基づいており、肌への摩擦を最小限に抑えながら、素早くメイクを落とせる点が大きなメリットとされています。 オイル洗顔とは?オイル洗顔の定義 オイル洗顔とは、主に純粋な植物オイルやミネラルオイルなどの油性成分のみを主成分とし、界面活性剤を配合せず、肌の皮脂汚れやナチュラルメイク、さらにはウォータープルーフの濃いメイクアップ化粧品まで、オイルの油分で溶解させ、最終的にティッシュや柔らかい布で拭き取る(ティッシュオフ)ことで取り除く洗浄方法です。 より具体的に説明すると、以下の特徴があります。 主成分がオイルのみ(界面活性剤不使用): ホホバオイル、スクワラン、ベビーオイルなどの純粋な油性成分が使用されます。水と油を混ぜるための界面活性剤は配合されていません。これにより、肌への刺激を極力抑え、必要な皮脂を取りすぎないことを目指します。 油分による高い溶解力: オイルの油分は、**ウォータープルーフのマスカラや落ちにくい口紅、ファンデーションなどの油性メイクアップ化粧品、そして皮脂汚れと非常に親和性が高く、これらを強力に溶解させ、肌から浮かせます。**これにより、界面活性剤の力を借りずとも、しっかりとしたクレンジング効果を発揮します。 洗い流しではなく「ティッシュオフ」: 界面活性剤が含まれていないため、水で洗い流しても油膜が残ってしまいます。そのため、メイクや汚れを浮かせたオイルを、ティッシュや柔らかいタオルで優しく吸い取るように拭き取ることが前提となります。この拭き取り作業で、溶解させた汚れと余分なオイルを除去します。 目的が洗顔・保湿・肌保護: メイクを落とすだけでなく、肌の潤いを守りながら優しく清潔にする、あるいは肌のバリア機能を保つことを目的とします。拭き取った後も肌に薄くオイルの膜が残ることで、乾燥を防ぎ、肌を保護する効果も期待されることがあります。 W洗顔(石鹸洗顔)が推奨される場合がある: オイルの油膜感が気になる場合や、よりさっぱりと洗い上げたい場合には、ティッシュオフ後に石鹸などの洗顔料で軽くW洗顔を行うことが推奨されることもあります。 この「オイル洗顔」は、肌への刺激を最小限に抑えつつ、油性汚れや濃いメイクもしっかりと落としたい方、乾燥肌や敏感肌の方、または「肌断食」などのシンプルケアを実践している方に選ばれることのある美容法です。 このようにオイルクレンジングとオイル洗顔は成分ややり方も含めて大きく違います。 オイルクレンジングのことをオイル洗顔と言う人がいる理由 おそらくこの理由としてはクレンジングと洗顔を一緒の意味として考える人が一定数いることや、クレンジングオイルを洗顔代わりに使う方が一定数いるということが考えられます。...
メイク残りが気になる。メイク残りは肌荒れの原因になる?セラクレンズやオイル洗顔でメイクが本当に落ちているの
メイク残りは肌荒れの原因になる?科学的根拠に基づく真実 「メイク残りが肌荒れや毛穴の黒ずみの原因になる」――そう信じている方は少なくありません。しかし、本当にそうなのでしょうか? 本記事では、科学的知見に基づき、この長年の疑問に終止符を打ちたいと思います。 大前提。実はメイク残りが肌荒れになるという科学的根拠はゼロ まず、衝撃的な事実からお伝えします。「メイク残りが直接的に肌荒れを引き起こす」という明確な科学的根拠は、現在のところ存在しません。 多くの人が漠然と抱いているこの認識は、誤解や都市伝説に近いものと言えるでしょう。 美容皮膚科学の観点から見ると、肌荒れの原因は多岐にわたり、外部からの刺激、内部的な要因(ストレス、ホルモンバランス)、遺伝的素因などが複雑に絡み合っています。例えば、アトピー性皮膚炎や接触皮膚炎の原因として、特定の化粧品成分やアレルゲンが挙げられることはありますが、「洗い残されたメイクそのもの」が直接的な皮膚炎やニキビの引き金となるという明確な研究結果は、現在研究では報告されていません。 むしろ、「肌のバリア機能の低下や過剰な皮脂分泌、アクネ菌の増殖などがニキビの主要な原因である」という見解が一般的です。 合わせて読みたい オイル洗顔、オイル美容が合わない、ニキビができた、肌荒れする、ヒリヒリする、痒くなる。そんな時に読んでおきたい心のクスリ https://miule.jp/blogs/column/250124 なぜできた?メイク残りが肌荒れの原因になるという都市伝説 都市伝説となると言い過ぎの部分もあるかと思いますが、この説の多くの部分がある成分がその人にとって肌に合わない成分があり、たまたま肌が荒れてしまったが正解のような気がします。 特にメイクは色があり、塗った部分が見えますし、取った時も取れたが分かりやすいため原因にしやすい面もあるかと思います またもうひとつに、毛穴詰まりはニキビの原因になるという説があると考えられます。しかし、この医学的な毛穴詰まりによるニキビの原因説は、角層やターンオーバーの乱れによって毛穴が詰まり、炎症が起こったり、アクネ菌が増殖することによってニキビの原因になるということが定説であり、その原因を作っているのは年齢、ホルモンバランス、生活習慣の乱れ、食事、紫外線、過剰な洗浄などさまざまな要因が挙げられており、直接ひとつの原因を結びつけることはできませんし、またその中にメイク残りという原因が挙げられている科学的な論文というのは現在ではありません。 ただし、これは「メイク残りが全く毛穴に影響しない」という意味ではないのもまた問題を難しくしているところでもあると感じます。 ここでは、まずこの都市伝説が多くの誤解を生んでいる状況と理解、また何を気をつければ良いのかについて詳しく解説していきたいと思います。 メイク残りという前に。そもそもメイクとはなに?世の中にメイクの種類は数え切れないほどあることを思い出そう 私たちが日常的に使用する「メイク」とは、顔料や油性成分、水性成分などを組み合わせて肌に色や質感を付与する化粧品の総称です。ファンデーション、アイシャドウ、リップ、チークなど、その種類は数えきれないほど存在し、それぞれ異なる目的と成分構成を持っています。 メイク残りがという前に、そのメイク残りとは、どのメイク、どのブランドの何のメイクということを問いましょう。 またメイクはたくさんの原材料でできている メイク製品は、単一の成分でできているわけではありません。例えば、ファンデーション一つをとっても、色を出すための顔料(酸化チタン、酸化鉄など)、肌への密着性を高める油性成分(各種オイル、エステルなど)、伸びを良くする水性成分(精製水、グリセリンなど)、製品の安定性を保つための界面活性剤や防腐剤など、数十種類の原材料が組み合わされて作られています。これらの成分は、安全性試験をクリアしたもののみが化粧品に配合されます。 ...
セラクレンズ使ってみたけど、オイルの酸化が気になる方へ。オイル洗顔も
オイル美容で使ってみたけど、オイルの酸化が気になる方へ:科学的根拠に基づいた真実 オイル美容を試しているけれど、オイルの酸化が気になっていませんか?「酸化したオイルは肌荒れの原因になる」という話を聞いて、不安になっている方もいるかもしれません。しかし、この説には科学的な根拠がほとんどありません。今回は、化粧品のオイルの酸化と肌への影響について、論文や書籍を参考にしながら、その真実を徹底的に解説します。 大前提。酸化した皮脂やオイルが肌荒れの原因になるという本当とウソと都市伝説 「酸化した皮脂やオイルが肌荒れの原因になる」という話は、まるで都市伝説のように広まっています。一部には本当のことも含まれますが、多くは誤解や誇張された情報です。 まず、酸化ストレスと肌への影響については実際に多くの研究があります。酸化ストレスは、細胞や組織にダメージを与え、炎症や老化を促進することが知られています。しかし、化粧品中のオイルや皮膚上の皮脂の「酸化」が、直接的に、かつ顕著に肌荒れを引き起こすという点については、特定の条件を除き、明確な科学的コンセンサスは得られていません。 例えば、ニキビ(尋常性痤瘡)においては、皮脂の過剰分泌、毛包の角化異常、アクネ菌(Cutibacterium acnes)の増殖、そして炎症が複合的に関与します。このうち、皮脂の酸化が炎症を誘発するという説もありますが、酸化したリノール酸誘導体などがコメド形成を促進する可能性が指摘されているものの、それが直接的な肌荒れの主因であるというよりも、むしろ全体の病態生理の一部として捉えられています。 参考論文: Jeremy, A. H., et al. (2003). "Inflammation of the sebaceous gland and pathogenesis of acne vulgaris." Dermatologic Clinics, 21(1), 1-13. Wertz,...
レチノールとホホバオイルの驚くべき相乗効果:科学が示す新たな可能性
エイジングケアの強力な味方として知られるレチノール。その効果をさらに引き出す可能性を秘めた成分として、近年注目を集めているのがホホバオイルです。 ホホバオイルは長年にわたり皮膚やヘアケア用途に広く使用されてきましたが、最近では創傷治癒、皮膚軟化剤、保湿、抗炎症、抗菌効果などの皮膚への効果があることが証明されています 今回ご紹介する最新の研究論文(Nagy Katalin, 2024)では、ホホバオイルがレチノールの皮膚への浸透を劇的に高めるという驚くべき結果が報告されました。この研究結果は、私たちのスキンケアに対する考え方を大きく変えるかもしれません。 なぜホホバオイルがレチノールの浸透を助けるのか? 研究では、人工皮膚モデル(Skin-PAMPA)を用いて、レチノール単体とホホバオイルを加えたレチノール製剤の皮膚透過性を比較しました。その結果、10%のホホバオイルを加えることで、1.0%のレチノールの皮膚透過性がなんと約40倍に増加したのです。 この驚異的な効果の背景には、ホホバオイルの独特な性質があると考えられています。 皮膚のバリア機能への影響: ホホバオイルは、人間の皮脂と非常に類似した構造を持っています。そのため、皮膚の最も外側の層である角質層に馴染みやすく、脂質バリアの流動性を高める可能性があります。 皮膚の角質層は、壁のセメントのような役割を果たす脂質マトリックス(モルタル)の中に、いわばレンガのような役割を果たすケラチンタンパク質(角質細胞)で構成されています。外から塗った有効成分のを送り出す、効果的に向上させるには、脂質モルタルを軟化させ、有効成分がケラチンベースの「レンガ」の周りを滑り抜ける技術が不可欠になってきます。 そこで注目したいのが、ホホバ油ワックスエステルの構造です。ホホバ油は、皮膚の皮脂脂質と非常によく似ています。そのため、ホホバ油は親油性の有効成分の受動浸透を高め、可溶化した有効成分の浸透を向上させることができると考えられました。 今回の研究では、3 つの処方が試験されました。1 つ目はレチノールなしで 10% ホホバ油のみ(Formulation1)、2 つ目は 1% レチノールと 9% 大豆油(Formulation2)、3 つ目は 1% レチノールと 9%...
洗えば洗うほど皮脂分泌は増える?乾燥肌の人ほど皮脂分泌が出る?皮脂を取れば取るほど皮脂は出る?という説を徹底解説
乾燥肌の人ほど皮脂分泌が出る?皮脂を取れば取るほど皮脂は出る?という説がSNSを中心に議論されることがありますが、実際にどうなっているのでしょうか 今回は、そのような疑問に対して科学的に解説していきたいと思います まず乾燥肌の人ほど皮脂分泌が出る。皮脂を取れば取るほど皮脂は出るという主張に対して、反対論として、そんな根拠はない ただし、反対意見の方も含めて、どちらも根拠を示された投稿を見たことがまだありません。 まずこの問題を考える前になぜ皮脂は出るのか、どうやって皮脂の量は調節されているかについて解説したいと思います。 なぜ皮脂は出るの? 皮脂は人間の肌を守る大切な物質です。ウイルスや外的な刺激から肌を守る役割、抗菌効果、シグナル伝達物質としての役割、保湿の役割など実に様々な役割を持っており、肌を守っている大切な物質で、肌を守るために皮脂は出ています。 皮脂はどうやって出る量を調節してる? 皮脂はどのように出る量を調節しているのかご存知でしょうか?それを学ぶ前に知っておきたいのが、皮脂はどうやって貯蔵されるかという問題です。 皮脂は作った分だけ、そのまま皮膚の表面に出てくるという単純な仕組みには肌はなっていません。人間の体の中で作られた皮脂は、まず皮脂腺の導管に蓄えられます。そしてもうひとつ、蓄えられる場所がありますlそれが角質層です。角質ではミルフィーユの間にオイルを挟むように浸されており蓄えています。 そしてここが大切なポイントですが、角質の皮脂がなくなると、毛細管現象で貯蔵庫である(皮脂腺の導管から吸い上げられ、常に一定量を保つように供給される仕組みになっています。 つまり脂性肌の人が洗っても洗ってもまた皮脂が出てくるのはこのためです。逆に洗いすぎは皮膚を傷め、ニキビの原因になることが言われているため注意も必要です。 皮膚表面のオイル量を感知して、毛細管現象で皮膚表面に皮脂腺から皮脂を供給しているために、脂性肌の人がオイルを塗っても塗らなくても皮膚内で作られる皮脂量は変わらず、皮膚の表面ではむしろ供給が減る可能性があることが言えると思います。 ポイント 皮脂は産生と貯蔵という2つの段階がある。作られる量は皮膚表面の皮脂量の影響は受けないが、皮膚表面の皮脂量に応じて貯蔵庫から供給される 皮膚表面に出ている皮脂だけではなく、角質内の皮脂も貯蔵の役割をしている 皮膚表面の皮脂を頑張って取っても、作られる皮脂量は変わらない、そして取られた分、肌を守るために貯蔵された部分から出てくる つまり肌内部の中で皮脂を作る量は変わらないけれども、洗えば洗うほど皮膚表面に出てくる皮脂量のトータル量は増えてくるということです。 つまり洗いすぎると皮脂量を作る量は増えないけど、皮脂が出ることが、また体の中で作る量よりも洗いすぎてしまうと枯渇して、足りなくなるということも言えると思います。 結論 どちらも正しい 弊社で調べた結果としてはどちらの意見も見方によっては正しいと言えます 確かに洗顔で皮脂を洗い流しても、皮脂腺での産生量としての皮脂は増えません。ただ実際にはあらかじめ作られた皮脂が多量に蓄えられていて、洗顔のたびに皮脂が角質層に補充されるので、日常生活の範囲(貯蔵が尽きない範囲)においては、洗うほどにオイリーが余計にひどくなることはなくても、皮膚表面に出てくるトータルの量としての皮脂は増えると言えます。 乾燥肌の人ほど皮脂分泌が出る。皮脂を取れば取るほど皮脂は出るという主張派の人にとっては1日の産生量のことを言っているのではなく、体感や実感として主張しており、実際に皮膚表面の保有量が減れば、導管から皮脂が供給されるため正しいということが言えると思います。特に取っても取っても、洗っても洗っても出てくる感覚があり、実際に人体がそのような仕組みになっているためこのように認識するに至ることは普通かと感じます。 ある意味見方によっては、乾燥肌の人ほど皮脂分泌が出る。皮脂を取れば取るほど皮脂は出るというのが正しい主張になります。...
オイル洗顔、オイル美容が合わない、ニキビができた、肌荒れする、ヒリヒリする、痒くなる。そんな時に読んでおきたい心のクスリ
今回は、オイル洗顔、オイル美容をしたけど、合わない、ニキビができた、肌荒れする、ヒリヒリする、痒くなるなどの問題について考えたいと思います。 そもそもオイル洗顔とは オイル洗顔とは、肌にオイルを塗り、メイクや汚れを浮かせてから、洗い流す方法です。クレンジングや洗顔料や石鹸で洗顔する方法とは異なり、肌を刺激する成分や洗い流すという行為がないため、洗いすぎによって肌に必要な皮脂や保湿因子が取られすぎることが起こりにくい美容法です。 オイル洗顔には、洗いすぎが起こらず、界面活性剤による皮脂の除去やNMFの流出が起きないため、肌の乾燥を防ぐ効果があります。また、オイルの持つ保湿力により、肌に潤いを与えることができます。 オイル洗顔、オイル美容で見られる肌荒れ事例について ここでオイル洗顔でよくSNSで見る肌荒れ事例について羅列して見たいと思います ニキビができた 肌が赤くなった、肌荒れした ヒリヒリする、痒くなる この3つが投稿内容のほとんどと考えられます。今回は、オイル洗顔でもオイル美容でもどちらでも構いませんが、オイルを使った場合のトラブルについてそれぞれについて解説していきたいと思います。 オイル洗顔でニキビができた SNSを見ているとこういった感想を持たれている人もいます。まず大前提として化粧品を塗ってニキビができたというSNSの感想はあまり参考にならないと考えています。 ニキビと化粧品の関係性は2024年現在で科学的にほとんど分かっていません。多くのニキビに関する専門書、論文を読んでいますが、ニキビの原因が化粧品やメイクというのはほとんど主要な原因として書かれていません。 それもそのはずで研究がほとんどないからです。ごく僅かですが、化粧品がニキビの原因になる書かれている場合もありますが、全く実験をしたことがなく、根拠がほぼない著者の自説や仮説として書かれている状態です。 そもそも化粧品やメイクという大括りにしている時点で、情報としては参考にはなりません。それは化粧品やメイクといっても無限に商品があり、それを構成している成分、原材料、組み合わせが無限だからです。 通常科学の世界では、どこどこの化粧品の、どの成分で、その成分はどこどこの会社が作っていて、それがどのように肌に影響するからニキビができるという作用まで解明して初めて、ニキビと化粧品の関連性を指摘できます。ですがそれをやろうとすると膨大な費用と膨大な時間がかかってしまい、解明を誰もやろうとしません。 各原料メーカーさんが安全性試験やヒト試験等をやっている時点でニキビが爆誕する原材料を売り出す可能性も低く、メーカーも製品の安全性試験もしており、処方も原材料も開示していない時点で原因を特定するというのは困難を極めます。 また化粧品の問題だけではく、それぞれ遺伝子も違い、性別や年齢、人種、住んでいる環境、生活習慣、その他ストレスも全く違う中で、はいそれがニキビの原因ですというのを特定するのは、相当難しいと考えれます。 ニキビの原因は、化粧品以外のたくさんの要素が通常の要因として挙げられており、それを除いて化粧品だということを証明することがそもそも難しいため、残念ながら今後も当分の間は分からないものだと思います。 参考文献 Ghani, H.; Rahman, R.; Liu, K.; Cubelli, S. An investigation of...
脂性肌とオイル洗顔とオイル美容。本当に脂性肌にオイルはNGなのか徹底調査。
たまに脂性肌の方はオイルを塗るとよくないという投稿を見かけます。それは本当でしょうか?今回、現段階での科学的に分かっている脂性肌とオイル洗顔、オイル美容の関係性について解説してみました。 そもそも脂性肌とは 脂性肌は、顔の毛穴が大きく開き、「不潔」または「脂ぎった」外観になることから、ニキビのない患者も含め、あらゆるタイプの患者が訴える一般的な皮膚科の悩みです 皮脂の分泌量は個人によって大きく異なり、その理由はまだ十分に解明されていません。いくつかの要因が説明されており、一部の患者の皮膚が他の患者よりも脂っぽい理由を説明するのに役立ちます つまり現代の科学では脂性肌って存在はしているけれども、そもそもなぜ脂性肌になるのかというのがほとんどわかっていない状態です。 あなたは脂性肌ではないかも 現在、脂性肌かもしれないと思われている要因は研究レベルでは以下のことが言われています 男性である場合 排卵期の閉経前女性 春または夏の季節 湿気の多い気候 アフリカ系アメリカ人 アンドロゲンが上昇する疾患(先天性副腎過形成、卵巣または副腎のアンドロゲン分泌腫瘍など) おそらくですが、多くの方が思ったのはあれ?私には当てはまらないかもということです。日本に住んでおられる女性の場合は、日本は湿気も多いし、春や夏は確かにそうかもしれないけど、それは環境による影響であって、季節性や場所など一過性の場合もあり、実際は脂性肌ではないかもしれないということです。 また、現在のところ脂性肌は外部要因もありますが、ホルモンバランスの影響でなると言われている説が有効なため、慢性的なのか一過性なのかの判断はすごく難しいところです。 またもう一つ言えることはニキビがたくさんできてしまう=脂性肌という構図ではないことです。皮脂をよく出す方、脂性肌の方はニキビとの相関があるとは言われておりますが、だからといって全てイコール脂性肌というのは誤りです。 脂性肌の人がニキビができやすいのは可能性としてありますが、ニキビができやすいから脂性肌かもは違うかもしれないということです。ニキビがなぜできるかついてはまた別の記事でご説明したいと思います。 ではここでなぜ皮脂が出るのかについて学んで行きたいと思います。 なぜ皮脂は出るの? 皮脂は人間の肌を守る大切な物質です。ウイルスや外的な刺激から肌を守る役割、抗菌効果、シグナル伝達物質としての役割、保湿の役割など実に様々な役割を持っており、肌を守っている大切な物質で、肌を守るために皮脂は出ています。 皮脂はどうやって出る量を調節してる? 皮脂はどのように出る量を調節しているのかご存知でしょうか?それを学ぶ前に知っておきたいのが、皮脂はどうやって貯蔵されるかという問題です。 皮脂は作った分だけ、そのまま皮膚の表面に出てくるという単純な仕組みには肌はなっていません。人間の体の中で作られた皮脂は、まず皮脂腺の導管に蓄えられます。そしてもうひとつ、蓄えられる場所がありますlそれが角質層です。角質ではミルフィーユの間にオイルを挟むように浸されており蓄えています。 そしてここが大切なポイントですが、角質の皮脂がなくなると、毛細管現象で貯蔵庫である(皮脂腺の導管から吸い上げられ、常に一定量を保つように供給される仕組みになっています。 つまり脂性肌の人が洗っても洗ってもまた皮脂が出てくるのはこのためです。逆に洗いすぎは皮膚を傷め、ニキビの原因になることが言われているため注意も必要です 皮膚表面のオイル量を感知して、毛細管現象で皮膚表面に皮脂腺から皮脂を供給しているために、脂性肌の人がオイルを塗っても塗らなくても皮膚内で作られる皮脂量は変わらず、皮膚の表面ではむしろ供給が減る可能性があることが言えると思います。 ...
風呂キャンセル界隈にオススメのメイク落とし、クレンジング方法3選
「風呂キャンセル界隈」とは、お風呂に入らないことを選択する人たちを指す言葉です。2023年4月頃にX(旧Twitter)でトレンド入りし、その後、ネットを中心に話題となりました。 この言葉の起源は明確ではありませんが、SNS上で「お風呂に入るのが面倒くさい」「疲れていてお風呂に入る気力がない」といった投稿が増えたことがきっかけとみられています。 「風呂キャンセル界隈」には、以下のような人たちが含まれます。 毎日お風呂に入るのが面倒くさいと感じている人 疲れていて、お風呂に入る気力がない人 うつ病などのメンタルヘルスの問題を抱えている人 皮膚疾患などで、毎日お風呂に入ることが難しい人 お風呂キャンセル界隈という言葉は、単にお風呂に入らない人を指すだけでなく、お風呂に入ることに対する様々な事情を包含する言葉として使われています。 中には、毎日お風呂に入らないことを不潔と捉える人もいるかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。毎日体を拭いたり、シャワーで流したりして清潔を保っている人もいれば、心身の不調でお風呂に入ることが難しい人もいます。 風呂キャンセル界隈に朗報。そもそも毎日お風呂に入るという方が珍しい 毎日お風呂に入る国は、文化や習慣、気候、水資源などの様々な要因によって異なります。毎日入浴する習慣があるのは、日本や韓国など一部の国に限られます。 日本では、お風呂は体を洗うだけでなく、リラックスしたり、温まるための場所として考えられています。そのため、毎日湯船に浸かるのが一般的です。 一方、毎日シャワーを浴びるだけの国や、あまりお風呂に入らない国もたくさんあります。 例えば、 アメリカでは、シャワーが一般的です。バスタブはありますが、毎日使う人は少ないです。 ヨーロッパの多くの国でも、シャワーが一般的です。バスタブはありますが、週に数回使う程度です。 アフリカの多くの国では、水資源が不足しているため、毎日お風呂に入ることは難しいです。川や湖で体を洗ったり、簡易的なシャワーを使うことが多いです。 このように、毎日お風呂に入る国は様々です。それぞれの国の文化や習慣、気候、水資源などを理解することが大切です。 毎日お風呂に入るようになったのはものすごく近代の話 実際に日本でのお風呂の歴史を調べてみると、毎日のようにお風呂に入るようになったのはかなり近代の話です。実際に著者の私も実家の田舎にいくと子供時代はお風呂は薪でとても炊くのが大変だった記憶があります。また祖母も毎日お風呂に入るという習慣はなかったのを覚えています。 つまりは風呂キャンセル界隈の人が汚いやただ面倒なだけと批判されがちですが、世界を見るとそもそも風呂に入らない人も多くいて、このように毎日入れるようになったのは、かなり近代になってからというのが分かっており、その理由も日本という国がとても豊かで、水資源が豊富にあり、文化的に洗うというのが神聖な行為として宗教的な役割を担ってきたことなど、様々な要因があり、毎日入るようになったのだと考えます。 また、多くのテレビCMや企業広告などによって、清潔が大事、汚れは絶対に落とさないといけないと煽るような広告をたくさん打ってきたことも毎日入るようになった、もしくは入らない人に対して反発が大きい、大きな要因だと考えます。 そのように考えると風呂キャンセル界隈というのは一過性のブームではなく、そもそも毎日お風呂に入らないというのは今後も継続されるかもしれません。 ...
セラクレンズミニも唯一無二のデザインに
この度、セラクレンズminiのデザインの意匠登録が認められ、四角のボトルデザインに引き続き、唯一無二のデザインとして特許庁から認められました。 【登録番号】意匠登録第1787469号【登録日】令和6年12月12日【意匠に係る物品】包装用容器 https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/DE/JP-2024-003625/30/ja 意匠とは 意匠はデザインの特許です。言うなれば外観のオリジナル性です。通常、新興のD2Cメーカーが意匠申請することはほぼありません。一方で大手メーカーの商材は多くが意匠申請されており、今回取得できたことはとても大きな出来事だと考えています。 この度、190mLの本製品に続き、ミニ品も意匠登録の申請が通りました。 容器のこだわりについて まずは、そのデザイン性。丸く尖ったその形へのこだわり 今回このミニ品の容器もかなりのこだわりを持っています。 そのこだわりのひとつが点眼容器です。 セラクレンズは粘性が低いためにたれやすい。通常化粧水や乳液などでよく使われるミニ品の容器では垂れて、外側がベタベタになるということが懸念されました。そのために必要な容器を探していたのですが、ピッタリだったのが医療でよく使われている点眼容器でした。 読んで字のごとく、目薬でよく使われる形の容器です。 どうして世の中にそんなにないの?点眼容器 実は医学の世界では当たり前のようによく使われている容器ですが、化粧品の世界では点眼容器のような先の尖った容器というのはほとんどありません。あってもほとんどが医療用として作られており、化粧品のようなファッション性が求められる分野ではデザイン性が全くありません。 おそらくですが、そもそもオイル洗顔というもののジャンルがないために、そういった需要がないことが大きいかもしれません。オイルと言えばアンプル容器が普通で、スポイトで吸い取って使うというのが普通です。 そのため、探せど探せど良いものが見つからなかったのを覚えています。どうしてもこの形が良かったため、色んなところをめぐりやっと探し出したのが今回の容器です。 ただ点眼容器の形が良いわけじゃない。ペコペコしたい。透明にしたいそのわけ 透明なのにスクイーズ性がある理由 みなさんは容器のスクイーズ性って知っていますか? スクイーズ性とは容器を指でつまんで凹ませて、中身を押し出せることです。歯磨き粉のチューブ容器を想像すると分かるかもしれませんが、押し出して中身を出していませんか??そうあれが容器のスクイーズ性です。 このスクイーズ性を生み出しているのがPP(ポリプロピレン)もしくはPE(ポリエチレン)という素材です。実際にお手持ちの歯磨き粉や化粧品の容器でこの押し出すことができる容器の素材を見てみてください。ほぼ必ずどちらかの素材かと思います。 透明とスクイーズ性の関係。PETとPP、PE しかし、このスクイーズ性というものが厄介でして、スクイーズ性のあるPPやPEの素材の容器って大概が半透明なんです。そうスクイーズ性を得る代わりに失ってしまうのが、透明性です。...
この化粧品が合わない、肌荒れするというSNSの投稿がほとんど参考にならないこれだけの理由
化粧品が合わない 肌荒れするというSNSやレビューの投稿がほとんど参考にならないこれだけの理由 新しい化粧品を購入しようと考えているとき、多くの人が参考にするのがSNSやレビューなどの口コミです。実際に使用した人の生の声を聞けるので、購入の判断材料として非常に役立ちますよね。しかし、いざ肌荒れなどのトラブルが発生した際にSNSの意見を参考にしようとすると、「参考にならない!」と感じるケースが少なくありません。 一体なぜ、肌荒れに関するSNSの意見は参考にならないのでしょうか?その理由を、以下の5つのポイントにまとめてみました。 1. 肌質は人それぞれ異なる 肌荒れは、年齢、乾燥、脂性、敏感肌など、様々な原因によって起こります。そのため、ある人にとって効果的な化粧品が、別の人にとっては全く効果がないという場合も珍しくありません。さらに、同じ肌質であっても、ニキビができやすい、アトピー性皮膚炎を持っているなど、個人の肌状態によって異なるため、一概に同じ意見が当てはまるとは限りません。 2.化粧品以外の肌荒れ要素がたくさんあるのに、そこは全く言及されない 肌荒れの原因は化粧品だけではありません。おそらく最も肌に影響するのは生活習慣だと思います。睡眠不足、食生活の乱れ、ストレスなどの生活習慣は、肌荒れの原因として大きく影響します。また、何を食べたかも肌に大きく影響する要素です。 紫外線も大きな影響です。紫外線は、シミやシワの原因となるだけでなく、肌の炎症を引き起こし、肌荒れを悪化させることがあります。 もしかすると ホルモンバランスやストレスも原因かもしれません。女性の場合、生理周期や妊娠・出産などの影響でホルモンバランスが変化し、肌荒れが起こりやすくなります。 つまり何が言いたいのかと言いますと肌に影響する要素は化粧品なんかよりも他の要因の方が影響するはずなのに、なぜかつけたものを原因と断定してしまう傾向があり、その他情報が一切検証されていません。 3.使い方が悪かったのかも 新しい化粧品を使い始めてから肌荒れがひどくなった場合、まず考えられる原因の一つは、化粧品の使い方が間違っていた可能性です。以下のようなポイントに注意して、化粧品を使っていたか確認してみましょう。 使用量はとても大切な情報です。 化粧品は、適量を正しく使用することが大切です。使用量が多すぎると、肌に負担がかかり、肌荒れを起こす可能性があります。 使用方法も大切な情報です 洗顔料やクレンジングは、肌を優しく洗いましょう。ゴシゴシこすったり、熱いお湯を使用したりすると、肌を傷つけてしまいます。 使用頻度も大切な情報です 1回使っただけなのか、使い続けた先に肌荒れしたのかが全く分からないものが多いのも特徴です。分かりやすいものですと、例えばピーリングのように毎日使用する必要のない化粧品もあります。それを毎日使っていれば肌荒れしてしまうのも納得するかもしれません 4.それ業界関係者のPRかも 実はこういった投稿も注意が必要です。例えば業界関係者や何かの商品やメーカーの利害関係者が個人でSNSやレビュー投稿をしている場合が多くあります。その場合よく見られるのが他社品の批判や他社品の関節批判になります。法律上規制はされたり、PR表記をつけなければいけませんが、違反者が多すぎるために規制がおいついていないのが現状で、その投稿者のバックグラウンドをしっかりと見ることも大切です。 5.肌が弱い人の意見を参考にしがち 肌が弱い人、弱っている人、美容医療などを行って、ダウンタイム中など肌を痛めている状態の人など肌が弱いのに、スキンケアやメイクを頑張ってる人の意見を参考にしがちなところが人によってはあるかと思います。 ...
ベビーオイルを使ったオイル洗顔で口紅、ティントは落ちる?落ちない?セラクレンズではどう?原因と対策を解説!
口紅とは 口紅とは、唇に色やツヤを与え、メイクアップの仕上げを際立たせる化粧品です。単に色をつけるだけでなく、唇の輪郭を強調したり、立体感を出す効果もあります。 口紅の歴史と種類 口紅の歴史は古く、古代エジプト時代には既に使用されていたと言われています。現代の口紅は、主にスティック状のものが一般的ですが、液状やクリーム状のものもあります。成分も多様で、天然由来の色素や合成色素、保湿成分などが配合されています。 口紅を使ったメイクアップ 口紅を使ったメイクアップは、全体の印象を大きく左右します。例えば、赤色の口紅は華やかで女性らしい印象を与え、ピンク色の口紅は可愛らしい印象を与えます。また、リップライナーと組み合わせて使うことで、より立体的な唇を作ることができます。 口紅の種類は、大きく分けて以下の種類があります。 口紅の種類 リップスティック: 一般的に口紅と呼ばれる棒状のタイプです。固形タイプで、発色が良いものが多く、普段使いから特別な日まで幅広く使えます。 リップグロス: 液状でツヤを出すタイプのリップです。唇をぷっくりと見せたい時や、ツヤ感をプラスしたい時に使われます。 リキッドルージュ: 液状の口紅で、リップグロスよりも高発色で落ちにくいのが特徴です。ティントタイプのものも多く、長時間色が持続します。 リップクリーム: 保湿成分が豊富で、唇を保護する役割も果たします。色付きのものもあり、リップメイクのベースとしても使えます。 リップバーム: リップクリームと似ていますが、より保湿力が高く、唇の荒れを防ぎます。 オイル洗顔で口紅は落ちるの?オイル洗顔では落ちないメイク、落ちにくいメイク ベビーオイルはミネラルオイルをはじめ世の中にたくさんの種類がありますが、そんなオイルを使ったクレンジング方法であるオイル洗顔では、口紅の種類に関わらずに簡単に落とすことができます。 おそらくほとんどの口紅に関しては、オイル洗顔で落とすことが可能だと思います。それはベビーオイルでよく使われるミネラルオイルであろうが、植物油脂であろうがあまり変わらないと思います。 その理由としては口紅にはシリコーンのような水にも油にも馴染まないような耐水性や耐油性、ウォータープルーフでよく使われるような原材料が使われないことが大きく関連しており、口紅自体がほとんどオイルで構成されていることが主な要因です。 でも、そんな口紅でも絶対に落とせないものがあります どんなクレンジングでも絶対に落とせない強敵ティント オイル洗顔に関わらず、ほとんどのメイク落としの種類で落とせないもののひとつにティントがあります。 まず、ティントは水溶性の色素を使った商品です。水とオイルは互いに混ざり合わないためにこういったものを落とすというのが難しいと思われます。 水溶性の絵の具が落ちないのと原理は一緒...
セラクレンズ(オイル洗顔)でメイク落ちが悪いと思った時にやってほしいテクニック
セラクレンズでメイクが落ちない、落ちにくいと思われている方やそういった意見をSNSやブログで見かけたりしますが、ちょっと待ってください。ここでは、セラクレンズでメイク落ちが悪い、メイクが落ちないについて詳しく解説したいと思います。 そもそもオイル洗顔のメイク落ちは? オイル洗顔はそもそもオイルでメイクを落とすというクレンジングオイルと同じ原理でメイクを落とすため、基本的にはクレンジングオイルぐらい、メイク落ちは良いと考えられます。ですので、クレンジングオイルでは落ちるのにオイル洗顔では落ちない場合はいくつかの要因が考えられます。 そんな時に試してほしいオイル洗顔のやり方が以下になります セラクレンズのみで落ちが悪いと思った時にやってほしいテクニック セラクレンズを含めたオイル洗顔で、あれっ、オイル洗顔でメイク落ちが弱いなと感じた場合はまずは以下のことを試してみてください ①お風呂前にやる セラクレンズを生活の中のいつやっているかで、答えが変わる可能性もあります。大きな要素がお風呂の前もしくはお風呂中にやっているのか、お風呂に入らない日やお風呂後にやっているかです。 セラクレンズで落ちなかった、落としきれなかった場合でもその後にお風呂に入るのであれば、ほとんどの場合、鏡の前でセラクレンズで落とした姿を気にする必要性がありません。その後に、必ず洗い流すという物理的行為が発生するためです。 ②そもそもつける量が少ないため、塗布量をふやす セラクレンズは塗布量に比例して、クレンジング力が上がります。メイク落ちが弱いと感じる場合そもそもメイクの量に対して、オイルが少ない場合が考えられます。まずはつける量を増やしてみましょう ③もう一回オイル洗顔をする こちらは塗布量を増やすことと同じ理論なのですが、もう一回同じようにセラクレンズをすることでさらにメイクを落とすことができます。手洗いの時、落ちにくい汚れの場合何度も手洗いすることに似ています。単純に回数を増やすことで洗い流す行為をすることなく、しっかりメイクオフすることが可能です。 セラクレンズの良いところは、何回やっても摩擦が少ないため肌負担が少ないことがあげられます。ぜひ試してみてください。 ④ティッシュオフではなく、ウェットティッシュでぬぐう こちらも思わぬ盲点かもしれません。ティッシュオフで使うティッシュの種類によって、メイク落ちの量は変わります。普段使われているティッシュではなく、ウェットティッシュで吸い取るではなく、拭き取るようにぬぐってみてください。 そうすることで摩擦も少なく、物理的な力も利用してさらにスッキリ落とすことが可能です。これのメリットはオイルの保湿感がかなり軽減されることです。保湿という面ではデメリットですが、夏やすっきりしたい方にはおすすめの方法です。 ⑤セラクレンズ後、軽く洗顔をするorお湯洗い セラクレンズは洗いすぎる習慣を変える商品だから、セラクレンズを使った後に洗顔してはダメ、洗ったら意味がないと思っていませんか?明確に違います。化粧品の使い方は自由です。それぞれの生活習慣の見直しや自分に最適な洗浄強度を自分で見つけるのが目的です。 ですので、セラクレンズをやった後に洗顔しても良い、クレンジングをしても良いということだけ覚えて頂ければと思います。 洗いすぎになりませんかとのご質問も頂くことはありますが、オイルの油膜ができるため、実際にやってみると分かりますが、かなり保湿感は残ります。この場合、泡洗顔や石けんでもお湯で薄めたり、なるべく洗浄力の弱い洗顔がオススメです。 セラクレンズでは落ちにくいアイメイク、水溶性のメイクや顔料をどうする??...
ベビーオイルを使ったオイル洗顔でアイメイクやマスカラは落ちる?落ちない?セラクレンズではどう?原因と対策を解説!
アイメイクとは アイメイクとは、目元に色や形を加えて、目の印象を大きく変えることができるメイクアップのことです。アイシャドウ、アイライナー、マスカラなど、様々なアイテムを使って、目の形や大きさを強調したり、陰影をつけたりすることで、より魅力的な目元を演出することができます。 アイメイクは、使用するアイテムや塗り方によって、ナチュラルな印象から華やかな印象まで、幅広い表現が可能です。TPOやその日の気分に合わせて、様々なアイメイクを楽しむことができます。また、アイメイクは顔全体の印象を大きく左右するため、顔全体のバランスを考慮しながら行うことが大切です。 オイル洗顔でアイメイクは落ちるの?オイル洗顔では落ちないメイク、落ちにくいメイク ベビーオイルはミネラルオイルをはじめ世の中にたくさんの種類がありますが、そんなオイルを使ったクレンジング方法であるオイル洗顔では、全然落ちないものがあります。それはアイメイクによく使われている水溶性のメイク顔料です。 水溶性のメイクというとティントのような水溶性の色素を使った商品や一部のアイライナーなどのアイメイクに水溶性のものがあります。水とオイルは互いに混ざり合わないためにこういったものを落とすというのが難しいと思われます。 よく泣くとパンダ目になってしまうメイクがありますが、これは逆の現象で涙の水分とメイクに含まれた水溶性の顔料が馴染んでしまうことが原因です。 合わせて読みたい オイル洗顔でよく使われるベビーオイルでメイクは落ちる?落ちない?メカニズムを解説 https://miule.jp/blogs/column/oil-facewash_babyoil_cleansing_mechanism 水溶性の絵の具が落ちないのと原理は一緒 水溶性絵の具は水で溶ける性質があります。水に溶けて使うということは逆を言うと、水で落とせるということです。染み付いた部分に水を塗布し、少し時間を置いておくと、絵の具が緩んで落ちやすくなります。ただし、あまりこすらないように注意してください。 水性絵の具をオイルで落とせると思う人はいないと思いますが、化粧品も同じで水溶性の顔料をオイルで落とすことはできません。 もうひとつ世の中のどんなクレンジングでも落ちないラメとマスカラの繊維 もうひとつだけオイル洗顔で落とせないアイメイクとして挙げられるのがラメやマスカラの繊維が入った化粧品です。 ここであえてラメやマスカラの繊維を取り上げさしてもらいましたが、実際は化粧品で使われている顔料やUVカット原料の多くは鉱物のため、液体である化粧品では落とすことができません。ラメも鉱物のひとつです。ここでそんなことはないおっしゃる方も多数いると思いますが、それも正解です 鉱物は物体のため、砂のようなもので水にも油にも界面活性剤にも基本化粧品には馴染みません。ではどのように落としているかというと洗い流す、水圧や拭き取るなどの物理的な力によって落としています。オイル洗顔で言うとティッシュオフがこの行為になります。クレンジングの場合は液体に鉱物をなじませ、その後に水で洗い流すという物理的な力が加わる行為によって落としています。 しかしながらとても難しいのは細かい粒子のため、100%完全に取りきるというのはほとんど不可能です。事実上取れているのか、それとも見た目上取れていればOKとするのかの問題になりますが、事実上取れているのかを目指すとあとは皮膚を削る、ターンオーバーで皮膚が入れ替わるのを待つしかありません。化粧品で使われる鉱物は現在ナノやマイクロサイズのため、ほとんど目視では分からないサイズで、事実上見た目上取れていればOKと思われる方が多いと思います しかし、クレンジングや洗顔、オイル洗顔でラメや繊維が完全に落とせないと思われている理由は、他の鉱物と違い、キラキラ光ったり、繊維は黒かったりと目立つからです。どのようなクレンジング方法を使ってもメイクを完全に落とすというのは不可能で、頑張って全てを落とそうとすると必ず皮膚にダメージを負います。ラメや繊維を見た目状キレイに落とすためには物理的な力を加えて落とす必要性があります オイル洗顔でアイメイクやラメやマスカラの繊維などをスッキリ落とす方法 ではどのようにすれば良いでしょうか。 ここからはオイル洗顔を使った落ちないアイメイク、ラメの落とし方について紹介していきます。おそらく以下の方法でほとんどのものを落とすことが可能になります ...
セラクレンズ(オイル洗顔)でメイク落ちが悪いと思った時にやってほしいテクニック
セラクレンズでメイクが落ちない、落ちにくいと思われている方やそういった意見をSNSやブログで見かけたりしますが、ちょっと待ってください。ここでは、セラクレンズでメイク落ちが悪い、メイクが落ちないについて詳しく解説したいと思います。 そもそもオイル洗顔のメイク落ちは? オイル洗顔はそもそもオイルでメイクを落とすというクレンジングオイルと同じ原理でメイクを落とすため、基本的にはクレンジングオイルぐらい、メイク落ちは良いと考えられます。ですので、クレンジングオイルでは落ちるのにオイル洗顔では落ちない場合はいくつかの要因が考えられます。 そんな時に試してほしいオイル洗顔のやり方が以下になります セラクレンズのみで落ちが悪いと思った時にやってほしいテクニック セラクレンズを含めたオイル洗顔で、あれっ、オイル洗顔でメイク落ちが弱いなと感じた場合はまずは以下のことを試してみてください ①お風呂前にやる セラクレンズを生活の中のいつやっているかで、答えが変わる可能性もあります。大きな要素がお風呂の前もしくはお風呂中にやっているのか、お風呂に入らない日やお風呂後にやっているかです。 セラクレンズで落ちなかった、落としきれなかった場合でもその後にお風呂に入るのであれば、ほとんどの場合、鏡の前でセラクレンズで落とした姿を気にする必要性がありません。その後に、必ず洗い流すという物理的行為が発生するためです。 ②そもそもつける量が少ないため、塗布量をふやす セラクレンズは塗布量に比例して、クレンジング力が上がります。メイク落ちが弱いと感じる場合そもそもメイクの量に対して、オイルが少ない場合が考えられます。まずはつける量を増やしてみましょう ③もう一回オイル洗顔をする こちらは塗布量を増やすことと同じ理論なのですが、もう一回同じようにセラクレンズをすることでさらにメイクを落とすことができます。手洗いの時、落ちにくい汚れの場合何度も手洗いすることに似ています。単純に回数を増やすことで洗い流す行為をすることなく、しっかりメイクオフすることが可能です。 セラクレンズの良いところは、何回やっても摩擦が少ないため肌負担が少ないことがあげられます。ぜひ試してみてください ④ティッシュオフではなく、ウェットティッシュでぬぐう こちらも思わぬ盲点かもしれません。ティッシュオフで使うティッシュの種類によって、メイク落ちの量は変わります。普段使われているティッシュではなく、ウェットティッシュで吸い取るではなく、拭き取るようにぬぐってみてください。そうすることで摩擦も少なく、物理的な力も利用してさらにスッキリ落とすことが可能です。これのメリットはオイルの保湿感がかなり軽減されることです。保湿という面ではデメリットですが、夏やすっきりしたい方にはおすすめの方法です。 ⑤セラクレンズ後、軽く洗顔をするorお湯洗い セラクレンズは洗いすぎる習慣を変える商品だから、セラクレンズを使った後に洗顔してはダメ、洗ったら意味がないと思っていませんか?明確に違います。化粧品の使い方は自由です。それぞれの生活習慣の見直しや自分に最適な洗浄強度を自分で見つけるのが目的です。 ですので、セラクレンズをやった後に洗顔しても良い、クレンジングをしても良いということだけ覚えて頂ければと思います。 セラクレンズでは落ちにくいアイメイク、水溶性のメイクや顔料をどうする?? セラクレンズは文字通り、オイルのみで落とすメイク落とし方法のため、水溶性の汚れを落とすのは不向きのクレンジング方法です。メイクの場合、ほとんどが油溶性の原材料で構成されているため問題ありませんが、一部アイメイクなどで水溶性の顔料が使われていたり、処方によっては水に馴染みやすい設計になっているものもあります。 そういったものの場合はオイル洗顔をする前に、水やお湯で洗うと簡単に落とすことができ、その後にオイル洗顔をすると取れたりします。 またおすすめの方法で、ティッシュで簡易リムーバーを作ってしまうと簡単に落とせます ①ティッシュを水で濡らす ②そこにセラクレンズを数滴垂らし、ティッシュの上で2層式リムーバーを作ってしまう ③ティッシュでぬぐう そうすることでアイメイクや水溶性メイクを簡単に落とすことが可能です セラクレンズでは落ちないメイク原料。ティントとラメはどうする? ティントとラメに関しては、セラクレンズに関わらずどんな種類のクレンジングを使っても実際は落とすことができません。いや落ちてるというお声も聞こえてきそうですが、ティントのような水溶性の顔料は肌に染み込んでしまうため、染み込んだものを完全に落とすことが難しいのは洗濯でも同じです。水溶性のため、水で洗い流して落ちない分は染み込んでしまった分のため、無理に落とさずにターンオーバーで剥がれ落ちるのを待つことをオススメします。 ではラメはどうかと言いますと、ラメは鉱物のため、水にも油にも溶けず、これもいかなるクレンジングでも落とすことはできません。では実際はどうやって取っているのかというと、水で洗い流すや拭き取る、オイル洗顔の場合だとティッシュオフといった物理的な力によって取られています。同じようにメイクの顔料や酸化チタンなども同じ鉱物のため、同じ原理でしか取ることができません。ラメはキラキラしているために取れているか取れていないかがはっきり見えるだけに落ちていないと気付きやすいのが特徴です。 ラメは鉱物のため、特に肌に残っていても何も悪さをするような原材料ではありませんが、オイル洗顔だけでは、ラメの残りが気になる場合は、そのあとにクレンジング剤や洗浄剤を使わずに水で洗い流してみることや、上記で書いたコットンやティッシュにオイルを染み込ませてリムーバーのように拭き取ると落とすことが可能です。 ...
アウトドア、登山でのメイク落とし、クレンジング、洗顔はどうする?オイル洗顔を勧めるこれだけの理由
アウトドアや登山での洗顔・メイク落とし事情は? 登山やキャンプなどのアウトドアアクティビティは、心身ともにリフレッシュできる素晴らしい経験です。しかし、メイクをしたままでは、汗や皮脂でメイクが崩れやすくなり、肌トラブルの原因にもなりえます。そこで今回は、アウトドアや登山での洗顔・メイク落としについて、環境に配慮しながら美肌を守る方法をご紹介します。 近年のアウトドアシーンでもアウトドアでもオシャレを楽しむ需要は年々伸びており、加えて日焼け対策は増加傾向にあります。一方でアウトドアでは汗をかいたり、水や雨に触れる機会も多いため製品の耐水性が重要になり、メイクや日焼け止めが落ちにくいものを選ぶ必要性があります。しかし、一方で落ちにくいメイクを落とすためには洗浄力を強めるため、洗浄時の肌への負担が懸念されます。 アウトドアや登山でのメイク落とし、洗顔の課題 アウトドアや登山のシーンではとにかくメイク落としや洗顔が大変です。それには多くの理由があると考えられます 洗い場まで行くのが大変 アウトドアシーンでは、洗い場までが遠い、暗い中、雨の中で洗い場まで行かなければならない、トイレはあるけど、綺麗とは言えない、その他ゴミや排水など環境に気を使うなどがあると想定されます。 水はとても貴重 アウトドアシーンではそこまで水が貴重ということがないかもしれませんが、登山では、高山になればなるほど水がとても貴重です。命の危険性もあるために水の量を常に気にしながら前に進まなければなりません。そんな貴重な水を汚れを落とす用途として使うには、荷物も増えることも問題となってきます。また高山になればなるほど微生物が少ないために、ゴミを捨てないことに加えて、排水なども気をつけなければいけません。 冬場は水が冷たい 冬のアウトドアでは、水が冷たいため、洗顔を控える人も多いのではないでしょうか。しかし、日焼け止めやメイクは塗っていると思いますし、アウトドアシーンでは埃や土、砂、炭や食事の油、その他、汗や皮脂を放置すると、肌トラブルの原因となるので、洗顔は必要です。 ゴミは持ち帰り、排水はどうしよう?環境に気を使う 登山やアウトドアでは、自然を満喫する一方で、ゴミや排水によって環境に悪影響を与えてしまう可能性もあります。そこで今回は、アウトドアや登山におけるゴミの持ち帰りと排水について、基本的なルールとマナーをご紹介します。 アウトドアや登山で出たゴミは、すべて持ち帰りましょう。燃えるゴミ、燃えないゴミ、リサイクルゴミなどに分別する必要はありません。自宅に持ち帰り、適切に処理しましょう。また排水に関しては、アウトドアや登山で出た排水は、そのまま流してはいけません。 石鹸やシャンプーなどの洗い流し行為がある排水は、環境に悪影響を与える可能性があるため、使用を控えることが大切です。特に登山などの高山では微生物も少ないため**、生分解性の高い**製品を使っても分解できないために、基本は排水は水だけが基本です アウトドアや登山に向いているメイク落としは? 使えないメイク落とし まず、アウトドアや登山に使えない、向いてないメイク落としですが、基本的には洗い流すようなタイプのメイク落としは基本使えません。使えないというのが語弊があるかもしれませんが、アウトドアや登山のマナーとして、上記の通り、界面活性剤を含んだ洗い流しの行為があるメイク落としは水が貴重なことや排水や環境などのあらゆる面で使うことが躊躇われます もちろん排水設備が整ったアウトドア施設や下山後の山小屋など、そういった環境では使用可能なシーンもありますが、基本は使えないと認識しておくのが大切な心構えと考えています 最も最適なのは、水を使わないメイク落とし 登山中やキャンプ場では、水が貴重な資源である場合が多く、洗顔に大量の水を使うのは控えたいものです。そこでおすすめなのが、水を使わないメイク落としです。 メイク落としシートは、手軽にメイクを落とすことができ、持ち運びにも便利です。拭き取りタイプのほか、コットンに染み込ませて使うタイプなどがあります。洗浄力が強いものもあるので、ウォータープルーフのメイクもしっかり落としたい場合は、ポイントリムーバーを併用するのも良いでしょう。 しかし、最もオススメしたいのが、オイル洗顔という古くて新しいメイク落とし方法です。 一番オススメしたい。オイル洗顔とは? オイル洗顔とは、肌にオイルを塗り、メイクや汚れを浮かせてから、洗い流すのではなく、ティッシュオフによりメイクを落とす方法です。クレンジングや洗顔料や石鹸で洗顔する方法とは異なり、肌を刺激する成分や洗い流すという行為がないため、洗いすぎによって肌に必要な皮脂や保湿因子が取られすぎることが起こりにくい美容法です。...