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セラクレンズミニも唯一無二のデザインに

2025. 01. 16
セラクレンズミニも唯一無二のデザインに

この度、セラクレンズminiのデザインの意匠登録が認められ、四角のボトルデザインに引き続き、唯一無二のデザインとして特許庁から認められました。

【登録番号】意匠登録第1787469号
【登録日】令和6年12月12日
【意匠に係る物品】包装用容器

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/DE/JP-2024-003625/30/ja

 

意匠とは

意匠はデザインの特許です。言うなれば外観のオリジナル性です。通常、新興のD2Cメーカーが意匠申請することはほぼありません。一方で大手メーカーの商材は多くが意匠申請されており、今回取得できたことはとても大きな出来事だと考えています。

この度、190mLの本製品に続き、ミニ品も意匠登録の申請が通りました。

 

容器のこだわりについて

まずは、そのデザイン性。丸く尖ったその形へのこだわり

今回このミニ品の容器もかなりのこだわりを持っています。

そのこだわりのひとつが点眼容器です。

セラクレンズは粘性が低いためにたれやすい。通常化粧水や乳液などでよく使われるミニ品の容器では垂れて、外側がベタベタになるということが懸念されました。そのために必要な容器を探していたのですが、ピッタリだったのが医療でよく使われている点眼容器でした。

 

読んで字のごとく、目薬でよく使われる形の容器です。

 

どうして世の中にそんなにないの?点眼容器

実は医学の世界では当たり前のようによく使われている容器ですが、化粧品の世界では点眼容器のような先の尖った容器というのはほとんどありません。あってもほとんどが医療用として作られており、化粧品のようなファッション性が求められる分野ではデザイン性が全くありません。

 

 

おそらくですが、そもそもオイル洗顔というもののジャンルがないために、そういった需要がないことが大きいかもしれません。オイルと言えばアンプル容器が普通で、スポイトで吸い取って使うというのが普通です。

 

そのため、探せど探せど良いものが見つからなかったのを覚えています。どうしてもこの形が良かったため、色んなところをめぐりやっと探し出したのが今回の容器です。

 

ただ点眼容器の形が良いわけじゃない。ペコペコしたい。透明にしたいそのわけ

透明なのにスクイーズ性がある理由

 

みなさんは容器のスクイーズ性って知っていますか?

 

スクイーズ性とは容器を指でつまんで凹ませて、中身を押し出せることです。歯磨き粉のチューブ容器を想像すると分かるかもしれませんが、押し出して中身を出していませんか??そうあれが容器のスクイーズ性です。

 

このスクイーズ性を生み出しているのがPP(ポリプロピレン)もしくはPE(ポリエチレン)という素材です。実際にお手持ちの歯磨き粉や化粧品の容器でこの押し出すことができる容器の素材を見てみてください。ほぼ必ずどちらかの素材かと思います。

 

透明とスクイーズ性の関係。PETとPP、PE

しかし、このスクイーズ性というものが厄介でして、スクイーズ性のあるPPやPEの素材の容器って大概が半透明なんです。そうスクイーズ性を得る代わりに失ってしまうのが、透明性です。

 

実際にスクイーズ性_容器で画像検索してみてください。ほとんどが半透明な容器であることが分かります。典型例がマヨネーズやケチャップの容器ですね。

 

今回セラクレンズの190mLでは透明容器に拘っていたため、どうしても透明が良かったんです。でも透明にするとスクイーズ性がない容器になります。容器の世界で透明といえばPETボトルが主流ですが、PET素材は透明を得る代わりに硬くてべこべこした使用感になります。とても押し出すのには向いていません。飲料水の容器を触っても明らかだと思います。そして1回押し出すと元の形にはほぼ戻りません。これがPET素材の特徴です。

 

今回、点眼容器の形をしていて、スクイーズ性があるのに透明性がある容器を本当に運よく見つけることができました。まさに理想の形です。

 

THE CLEAN BEAUTY。中身を何度も充填してエコな利用

今回のミニ品の容器のもうひとつの特徴としては、使い終わっても何度も中身を補充して使いまわしができることです。これはとても便利だと思います。小さいからこそ使い終わったら捨ててしまうのが普通ですし、サンプルサイズほどゴミが出やすいと感じています。ぜひ使ってみて、何度も補充するのを試してみてください。

 

 

化粧品業界が取り組むべき課題はエコな素材を使うことよりも廃棄の問題というのが弊社の考えです。

 

四角い容器と円柱容器で意匠登録を取った意味

私たちは、今回この四角い容器と円柱容器で意匠登録が取れた訳ですが、今回のこの取り組みはとても価値のある物だと考えています。

 

 

別に中身が化粧品でなくても良い

ひとつには今回の意匠は包装用容器として、申請しており、別に中身が化粧品ではなくても良いということです。これはとても大きいことだと考えいまして、別に中身がアロマスプレーのような雑貨でも良いですし、飲料水や掃除用の液体でもなんでも良い訳です。

 

とにかく四角や円柱の容器にこのような形のシールを貼るという新しさが認められた訳です。

 

コラボ商品が可能に

前回取得した時にも思っていたのですが、このセラクレンズのデザインは裏面に色々な絵を施すことが可能で、中身は変えれないけど、外側のシールは色々とデザインを変更することが可能です。その時に例えば裏面にアイドルやスポーツ選手の写真、企業のロゴなんかをデザインして、その人、企業の独自のセラクレンズを作ることが可能だなと感じています。

 

実際にできるかどうかは分かりませんが、ぜひやってみたいという方はお声がけください。トライしてみたいと思っています。

 

ブランドアイコンに

これも最初からそこまで考えていなかったのですが、ミニ品を作って、分かったことはこの意匠がブランドのアイコンになるかなという予測です。

 

遠くから見て、あっ、あのブランドだと認知してもらうのは結構大変ですが、とても理想です。無印良品さんの商品は、何も表示がなくても無地の商品だって分かりますし、ユニクロもユニばれという言葉があるように、タグや表記がないのにそのブランドの商品として識別されており、とても理想です。

 

これは今後ブランドアイコンにもなるとも思っています。

 

意匠登録は想像よりもはるかに簡単なのに25年保証

前回同様に、今回も自社で自分で書類を作成し取得しました。前回は書類作成に数か月かかってしまいましたが、今回は慣れたものでほぼ半日で書類作成して申請できました。

 

前回も書きましたが、我々のようなD2Cは中小、小規模メーカーのみなさんでオリジナル性が高い商品を出されている方は特許よりも意匠登録を自分たちは勧めています。

 

ぜひ一度お近くの弁理士事務所や今回ご相談させて頂いた弁理士事務所さんへご相談してみてくはいかがでしょうか。今回も前回同様、瑛彩知的財産事務所さんにご相談に乗って頂きました。

 

以下に情報を掲載いたします。また直接いきなりはちょっとという方はご紹介もいたしますので、弊社HPの問い合わせまでご連絡頂ければ担当の方をご紹介したいと思います。

瑛彩知的財産事務所

https://aceai.jp/