「ベビーオイル洗顔は公式の使い方じゃない」は誤解?SNSでよく見る話題にプロが回答します
2026. 02. 18
SNSや美容メディアで話題の「ベビーオイル洗顔」。 肌への負担を減らす美容法として注目を集める一方で、ネット上には「それは公式の使い方ではない」「肌に悪いからやめたほうがいい」といった否定的な意見も見受けられます。
今回は、この「ベビーオイル洗顔」にまつわる誤解と、化粧品における「公式の使い方」の真実について、業界の視点から深く掘り下げて解説します。
そもそも「ベビーオイル洗顔」とは何か?
議論を進める前に、まずは「ベビーオイル洗顔」の定義を明確にしておきましょう。 言葉の響きから誤解されがちですが、これは「クレンジングオイル(メイク落とし製品)」を使って顔を洗うことではありません。
ここで言う「ベビーオイル洗顔」の定義は以下の通りです。
- 使用するもの: オイルのみの成分(ベビーオイルなど)
- 方法: オイルをメイクや日焼け止めに馴染ませて汚れを浮かせ、ティッシュオフで取り除くこと
一般的に販売されている「クレンジングオイル」を洗顔代わりに使うこととは、明確に区別する必要があります 。あくまで、純粋なオイルの力を使って汚れを浮かせ、物理的に拭き取る(吸い取る)美容法を指します 。
こちらも合わせて読んでください
オイルクレンジングはオイル洗顔ではない。洗い流すクレンジングオイルとオイル洗顔の大きな違いと定義
https://miule.jp/blogs/column/250710-2
「公式の使い方ではない」という批判の正体
SNS上では、ベビーオイル洗顔に対して肯定的な意見もあれば、否定的な意見もあります。それ自体は個人の感想であり問題ありませんが、中には事実と異なる根拠で批判されているケースがあります。
特によく目にするのが、「ベビーオイルをクレンジング用途で使うのは公式の使い方ではない」「メーカーが推奨していない」という主張です 。 「自己流の危険な使い方をして肌荒れした」という経験談ならともかく、「公式ではないからダメだ」という論調が、あたかも正論のように語られることがあります 。
しかし、結論から申し上げますと、「ベビーオイルをクレンジングに使うのは公式ではない」というのは大きな間違いです 。むしろ、メーカー側が公式に認めている使い方の一つなのです 。
「ベビーオイル」という言葉の定義
この誤解を解くためには、まず「ベビーオイル」という言葉が何を指すのかを理解する必要があります。
多くの方が「ベビーオイル」と聞くと、ある特定の有名メーカーの製品を思い浮かべるのではないでしょうか 。しかし、「ベビーオイル」というのは特定の製品名ではなく、化粧品業界における「一般名称(種類名称)」です 。 化粧水、クリーム、シャンプー、ボディソープといった言葉と同じく、「ベビー用に作られたオイル」というカテゴリー全体を指す言葉に過ぎません 。
実際、世の中には様々なメーカーから多種多様なベビーオイルが販売されています 。それぞれ成分も異なれば、特徴も異なります 。したがって、「みんなが言うベビーオイルは、それぞれ違う製品を指している可能性がある」という前提を持つことが重要です 。
歴史が証明する「多機能オイル」としての公式見解
では、最も有名とされるあのベビーオイルの場合、クレンジングとしての使用は「非公式」なのでしょうか。
実は、その有名なメーカーは過去に明確な答えを出しています。 2016年9月26日に出されたプレスリリースにおいて、メーカーは「ベビーオイル14の美容法」という提唱を行いました 。
その中で、ベビーオイルは単なる子供の保湿用オイルという枠を超え、成分がシンプルであるがゆえに多様な使い方ができると紹介されています 。 メーカーが公式に挙げた用途には、以下のようなものが含まれていました。
- クレンジング
- 保湿ケア
- ボディケア
- ヘアケア(ヘアオイルとして)
- ハンドケア(ハンドオイルとして)
つまり、クレンジング用途として使うことは、メーカー自身が「できますよ」と広めた公式の使い方なのです 。
当時、多くの美容メディアがこの発表を取り上げ、「こんな使い方もできるんだ」と話題になりました 。SNSで散見される「クレンジングに使うのは邪道」という意見は、この事実と矛盾しています。むしろ、公式がその多様性を推奨し、広めてきた歴史があるのです 。
こちらについては以前、オイル洗顔の歴史として詳しく記載致しました
ベビーオイルで洗顔?オイル洗顔の歴史について
https://miule.jp/blogs/column/oil-wash_history
化粧品は「自由」を楽しむもの
この話題を通じて、ぜひ皆様にお伝えしたい化粧品の本質的な価値観があります。 それは「化粧品は基本的に使い方が自由な製品である」ということです 。
世の中には使い方が厳格に決められている製品もあります。それは「薬(医薬品)」です 。 薬は、「食後に1回何錠」といった用法用量を守らなければ、効果が出なかったり副作用が出たりする可能性があります 。そのため、使い方は厳しく制限されています。
一方で、化粧品は違います。 購入した人がどう使おうと、基本的には自由です 。
- 「これとこれを混ぜたらダメなんじゃないか」
- 「この使い方は公式じゃないから禁止されている」
SNSではこうした「謎のルール」や「都市伝説」のような制限が生まれがちですが、メーカーが明らかに「してはいけない」と判断する危険な使い方については、必ずパッケージや容器に注意書きが記載されます 。 逆に言えば、禁止事項として書かれていない限り、使い方は消費者の自由に任されているというのが化粧品という製品の魅力であり、楽しさでもあります 。
「そんな使い方は誰も推奨していない」と批判する声があったとしても、それが個人の楽しみであれば何の問題もありません 。
もちろん、メーカーとして「明確に推奨できない」場合はあるかもしれませんが、使う側が自由に工夫できる余地こそが、スキンケアやメイクの面白さではないでしょうか 。
情報を見極め、自分の肌と向き合う
SNSで声の大きいアカウントが発信する情報が、いつの間にか事実のように広まってしまうことはよくあります 。 今回のベビーオイルの件に限らず、「そのルール、誰が決めたの?」と一度立ち止まって考えてみることが大切です 。
ベビーオイル洗顔が自分の肌に合うか合わないかは、試してみなければ分かりません。しかし、「公式ではないから」という誤った理由で選択肢から外してしまうのは、非常にもったいないことです。
情報の出所を確かめ、都市伝説に惑わされず、自分の肌にとって心地よいケアを自由に楽しんでいく。それこそが、健やかな肌を育む近道と言えるでしょう。
FRIEND COUPON
公式LINEアカウントを友だち追加いただくと、500円オフクーポンがもらえるキャンペーンを実施中!





