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「洗顔=泡で洗う」はもう古い? 男性の肌こそ“オイルで磨く”新習慣が必要な理由

「男の洗顔は、スクラブや強力な泡でゴシゴシ洗ってこそ」――。 もしあなたがそう信じているなら、その習慣こそが、いつまでも治らないテカリや肌荒れの原因かもしれない。


近年、男性の美容意識は急速に高まっているが、男性こそ間違った「洗いすぎ」によって肌のバリア機能を壊してしまっているケースが後を絶たない。特に、皮脂量が多い男性こそ、実は「洗わない」ケアが必要なのだという。


今回は、水を使わない「オイル洗顔」という独自メソッドを提唱する株式会社Cogane studio代表・植村元氏にインタビュー。なぜ、メイクをしない男性にこそ「クレンジング(オイル)」が必要なのか。その科学的な理由と、男の肌を変えるメカニズムに迫った。

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yahooニュースにて掲載

1. 一見正しそうで実は正しくない「男性は皮脂が多いから」と「爽快感」の罠

編集部: 近年、男性向けコスメ市場が盛り上がっていますが、男性の「洗顔」に対する意識はどう変化しているのでしょうか?


開発者: 確かに市場は拡大していますが、男性のスキンケアの常識は女性に比べて何十年も停滞している気がしています。その多くは、依然として男性は皮脂が多いからという理由で「強力な洗浄力」やさっぱりさせるために「爽快感(スクラブやメントール)」を売りにしたものが主流です。


そういった知識を得た多くの男性は「脂っぽい肌をさっぱりさせたい」「皮脂は取らなければいけない」という一心で、洗浄力の強い洗顔フォームを選び、ゴシゴシと洗ってしまいます。業界全体としても、「男性=皮脂を根こそぎ落とすべき」という固定観念から抜け出せていないのが現状です。


編集部: たしかに女性ではサッパリは乾燥しているサイン、保湿が大切というのは当たり前の知識ですが、なぜ男性では逆の解釈になっているのでしょうか?


開発者:皮脂は肌を守っている味方であり、脂っぽいのはしっかりと皮脂が出て、保湿できており、肌が守られている証拠です。当たり前ですが、生物は必要だから皮脂を出します。女性よりも男性の皮脂が多いのは生物学的オスとして必要だから出されています。多いから逆に取り除くケアするというのは体の生理現象の真逆のケアをしているという当たり前にまずは気づかなければなりません。


2. 「洗えば洗うほど乾燥する」負のループと「皮脂は酸化するからケアするべき」という誤った思想

編集部: 実際に、スキンケアに関心のある男性たちはどんな悩みを抱えているのでしょうか。


開発者: 最も多いのは「肌荒れしている」「アゴのあたりが乾燥している」「ニキビ」「匂い」という悩みです。また傾向として、スキンケアを頑張っているという男性ほど乾燥肌や肌荒れの人が多い印象があります。


「ニキビ」は別として、男性の肌悩みの原因は多くの場合、実はハッキリしています。朝のカミソリによる髭剃り洗顔と洗いすぎによる乾燥です。 私たちはこれを男性の負のスキンケアループと呼んでいます。


編集部:カミソリは何がいけないのでしょうか?また男性の洗いすぎによる乾燥とはどのようなものでしょうか?


開発者:まずカミソリに関しては科学的に肌に悪いことは医学や化粧品学では常識として知られており、たくさんデータもあります。今では電気シェーバーという便利で肌を傷めない商品がたくさんありますが、今でもカミソリ派は多くいます。


カミソリ刃を使う際は緩衝剤が必要です。そこで泡を使います。これで1回洗っていることになります。カミソリ刃で皮膚を削ったあとに、泡で1回洗顔し、ここで一度皮脂が取られています。ここからなぜかもう一度洗顔をします。ここでまた皮膚のバリアが取られ、最後にさらにサッパリさせるためにエタノールやメントールなどの刺激性のある成分が含まれた化粧水を使うことで、バリア機能が奪われた箇所にダイレクトに沁みます。


こんなケアをしていれば、肌荒れするのは当たり前です。でもこういったケアを必死にやっている方がとてもたくさんいます。それもむしろ肌に良いことをしている、頑張っている、他の人よりもスキンケアを考えてやっているというのが非常に厄介なことになっています。


この刃で皮膚表面を削るという行為とたくさん洗顔をして肌を守っている皮脂を必死に取る行為がスキンケアとして真逆のことをしていることに気づくか気づかないかから始まります。


3. 皮脂はなぜ「悪者」にされたのか? 奪われた“天然のクリーム”の復権。皮脂への正しい理解が男性のスキンケアを変える

編集部: そもそも、なぜ私たちはここまで「皮脂=汚いもの、敵」だと思い込まされてしまったのでしょうか?


開発者: それは、男性は皮脂量が多いという事実と皮脂が酸化して色々なものに悪影響を及ぼすという研究が合わさり、「皮脂=悪」と商業的なメッセージの影響が大きいと考えています。 テレビCMなどで、毛穴の脂を根こそぎかき出す映像や、「サッパリ=正義」というイメージが刷り込まれてきた結果だと考えています。


しかしそれは大きなミスリードです。まず酸化の研究は試験管で行われた研究がほとんどで、実際の皮脂の研究をしっかり調べると理論上、そんなに簡単に皮膚の上で皮脂は酸化しません。また酸化=悪というのも生物学的に言うと間違いで、酸化も生物にとても重要な反応で、なぜ酸化するのかという知識や皮脂は酸化もするが、ビタミンEやコエンザイムQ10などで還元もされ、通常の生活していれば気にしなくて良いという知識もセットで言わないと誤解する人が大量に発生するのが目に見えます。


そして忘れてはいけないのは、皮脂は肌を守るための「天然の最高級クリーム(バリア機能)」だということです。 それを洗顔で毎日頑張って取ろうとする行為は、自らの防御壁を破壊しているのと同じ。肌が無防備になるからこそ、乾燥や外部刺激に弱くなり、結果として肌荒れや炎症が起きてしまうのです。


編集部: 私たちが勝手に「敵」だと思って排除していたものが、実は肌を守る「味方」だったわけですね。


開発者: そうです。せっかく食べたものから自分が体の中で作った天然の肌を守る味方を排除するのではなく、うまく活用する、うまく付き合うことが男性のスキンケアを考えた時にまず考えなければならない考え方です。そして酸化=悪だと一方的な知識は業界として誤ったメッセージで私たちも反省しなければなりません。


3. なぜ「泡洗顔」では男性の悩みを解決できないのか

編集部: 一般的な泡洗顔だけでは、男性の悩みは解決できないのでしょうか?


開発者:そもそもなぜ男性は泡洗顔をするのでしょうか?何のために?男性のスキンケアは目的が曖昧になりがちです。さっぱりしたいから?皮脂を取りたいから?明確な目的を持ってやっている方は少ないのではないでしょうか。


泡洗顔は肌表面のホコリや汗、水溶性の汚れを落とすのには適していますが、皮脂汚れの除去や、固まった角栓(黒ずみ)が目的であれば別の方法の方が最適ですし、保湿が目的であれば泡洗顔は遠い存在です。


無理に落とそうとして強く擦れば肌を傷めますし、洗浄成分が強すぎれば必要な潤いまで奪ってしまいます。「汚れは落としたいが、潤いは残したい」。既存の泡洗顔では、このバランスを取ることが非常に難しいのです。


編集部: メイクをしない男性にとって泡洗顔は意外と難しいのですね。


開発者:男性はどうしてもさっぱりさせないとと思いがちですが、実際に本当に求められているのは保湿であると考えています。なぜなら男性の肌の悩みのほとんどが保湿不足から来る悩みであり、さっぱりはその対極にある使用感だからです。


4. セラクレンズの革新性:「油は油で制する」日焼け止めや皮脂はオイルでティッシュオフするオイル洗顔のロジック

編集部: そこで、メイクをしない男性にも推奨されているのが「セラクレンズ」を使ったオイル洗顔ですね。これはどういう仕組みなのでしょうか?


開発者: 化学の基本原則に「油は油に溶ける」というものがあります。 セラクレンズは、たっぷりの美容オイルで肌をマッサージすることで、毛穴に詰まった皮脂汚れや角栓を「溶かして浮かせる」ことができます。


男性のケアで大事なことは皮脂を無理に落とし過ぎないことです。酸化した皮脂がと煽られた広告やSNSの声に負けてはいけません。落とし過ぎずに入れ替えることができたら


特に男性におすすめなのが、私たちが「砂利洗顔(Gravel Wash)」と呼んでいるケアです。


オイルを馴染ませて優しくクルクルしていると、毛穴から古くなった角質や角栓が、まるで砂利のようにポロポロと浮き出てくることがあります。これは泡洗顔では味わえない体験です。


編集部: メイク落としとしての商品だと思っていましたが、男性の「毛穴掃除」に最適なのですね。


開発者: その通りです。しかも、界面活性剤を使っていないため、水で洗い流す必要がありません。浮き出た汚れをティッシュで「吸い取る」だけで終了です。肌に残ったオイルはそのまま保湿成分として機能するため、化粧水や乳液を塗る手間も省けます。
編集部: 「拭き取る」のではなく「吸い取る」のですね。


開発者: その通りです。さらに、界面活性剤を使っていないため、肌に残った微量のオイルはそのまま「高保湿美容液」として機能します。 シートのように肌の水分を奪うどころか、「洗う」と同時に「保湿ケア」が完了する。これが、水を使わない「オイル洗顔」の独自のメカニズムです。


編集部: 「洗い流さない」というのは、単なる手抜きではなく、計算された設計なのですね。


開発者: その通りです。ペーパーでオフした後、肌表面には微量のオイルが残りますが、これがそのまま「保湿クリーム」や「美容液」の役割を果たします。
つまり、「汚れを落とす」工程と「保湿する」工程が同時に完了するのです。

5. 最小の手間で、最高に清潔な肌を手に入れる

編集部: この商品を生活に取り入れることで、男性にはどんなメリットがありますか?


開発者: 最大の価値は、「洗顔と保湿」と「毛穴ケア」、「匂いケア」が、リビングでテレビを見ながら一本で完結することです。


わざわざ洗面所で顔を濡らす必要も、泡立てる必要もありません。ゲームをしながら、あるいはスマホを見ながら、オイルを顔に馴染ませてティッシュオフするだけ。 それだけで、過剰な皮脂汚れはスッキリ落ちているのに、肌は必要なオイルで守られ、もちもちの状態になります。


編集部: めんどくさがりの男性にこそ、理にかなったアイテムと言えそうですね。


開発者: はい。洗顔による乾燥や肌荒れを防ぎながら、清潔感を保つ。「セラクレンズ」は、忙しい現代の男性にとって、スキンケアの常識を覆す「最強の時短ギア」になると確信しています。

6. 男性のスキンケアはとても簡単。今からできる3step。カミソリをやめて、電気シェーバーに


編集部:さいごに男性のケアはどのようなことをすれば良いでしょうか


開発者: 男性のスキンケアは本来実はとても簡単なんです。それは多くの男性が日焼け止めを含めてメイクをしないからです。クレンジングは洗うという行為はスキンケアの中でも最も難しい行為なので、それが女性に比べて1日1回少ないというのは、それだけで女性よりも365日保湿ケアをしているというのに近い状態とも言えます。


まずは

❶カミソリをやめ、電気シェーバーに

❷朝の泡洗顔をやめて、しっかり皮脂を残す洗顔に

❸サッパリするをやめて、しっとりするケアを


カミソリは髭を剃ると同時に表皮を削る行為でしかありません。今では電気シェーバーという肌を労わりながら、髭を剃れる快適ツールがあるため、ここから始めないとその後何のケアをしても、それはマイナスを限りなくゼロに近づけるケアになってしまいます


次に洗顔ですが、何のために洗顔しているのかの目的を明確にしましょう。例えば汚れを取りたいのであれば、お湯洗いで十分に取れます。皮脂を取りたいのであれば取りすぎることに注意したり、泡洗顔は皮脂を取るのは不向きのため、油分が入った乳液やオイルクレンジングなどを使用し、しっかり洗うという概念は捨てましょう。


そして、サッパリが正義という感覚を捨て、しっとりするのが本来のスキンケアという肌感覚を養わなければなりません。その中で、オイルで洗うセラクレンズは男性にとってとても良い美容法だと考えています。ぜひ騙されたと思って試してみて欲しいと思います。

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PROFILE | 植村 元(うえむら げん) 株式会社Cogane studio 代表取締役 / 化粧品研究開発者 自身の肌荒れ経験から「洗いすぎ」の問題に着目し、習慣を考えるコスメブランド「MIULE」を設立。科学的知見に基づき、現代人のライフスタイルに合わせた製品開発を行う