オイル洗顔やオイル美容がシミの原因になるって本当?ベビーオイルやホホバオイルは大丈夫?
2023. 04. 06美容の大敵であるシミが美容オイルでできやすくなると不安になる方も多いのではないでしょうか。
実は、オイルによるシミのリスクである油焼けはベビーオイルやホホバオイルなどの美容オイルの中でもしやすいものとしにくいものと分かれます。
今回は、シミが出来るメカニズムから、油焼けの真相、美容オイルとして使用しても大丈夫なオイルまで幅広くお伝えしていきます。
シミができるメカニズム
一度できてしまうとなかなか消えないシミは、どのようにしてできるのでしょうか。
シミには、大きく分けて2つのできやすい原因があります。
紫外線
シミ対策=日焼けしないというイメージが世の中で浸透していますが、まさにその通りです。
紫外線とシミは深いつながりがあります。
肌は紫外線に当たることで守ろうとしてメラノサイトからシミの素であるメラニンが生成されます。
通常は、メラニンは肌の生まれ変わりであるターンオーバーによって排出されますが、海などのアウトドアで過剰に紫外線を浴びて、日焼けすることでメラニンが大量に生成され処理が追い付かなくなるとシミになってしまいます。
さらに、強い紫外線でなくても、通勤、通学時などの一定の紫外線に当たり続けることによっても長期間蓄積したメラニンが残ってしまいシミの原因になります。
ターンオーバーの乱れ
ストレスや生活習慣や食生活の乱れによって、肌の生まれ変わりであるターンオーバーが乱れることでシミの素のメラニンが排出されにくく、シミの原因になってしまいます。
また、年齢が進むにつれてターンオーバーの周期が長くなると言われているので、加齢によるシミの原因となります。
さらに、エアコンの乾燥する空気や、排気ガスなどの都市環境でも、肌を守ろうとして角質が厚くなることで肌の生まれ変わりであるターンオーバーが乱れるとされています。
シミをつくらないためには
シミをつくらないためのケアには、2つのポイントがあります。
①シミの素になるメラニンの生成を必要以上に増やさない
メラニンが過剰に生成されることで、シミの素になるので、過剰に生成させないために外出時に日焼け止めなどのUVケアを行うのがベストです。
②肌の生まれ変わりであるターンオーバーを正常にする
メラニンが生成されてもある程度はターンオーバーが正常な状態であれば排出されるので、ベビーオイルやホホバオイルなどの美容オイルなどで保湿をするのも効果的とされています。
「油焼け」とは?
よく聞いたり、ネットなどでも見かける「油焼け」とはどのような状態なのでしょうか。
「油焼け」とは、太陽光や熱によってオイルや化粧品の油分が酸化し、肌や髪に色素沈着を引き起こす現象です。肌にはシミやくすみ、髪にはパサつきの原因となります。
油焼けの原因
オイルの油分が紫外線に当たることで酸化し、肌に色素沈着と呼ばれる肌のトーンダウンを起こしてしまうことが原因です。さらに、熱にも弱いオイルを使用することで紫外線の熱でも酸化しやすくなるので、油焼けにつながります。
鉱物油が油焼けするという情報はとても古い情報
未だにネットや書籍で、鉱物油や石油由来のオイル、ワセリンなどが油焼けするという情報がたくさん見られますが、その情報はとても古いです。
かつて、不純物を含む鉱物油や石油由来のオイル、ワセリンなどはかつては品質が低く、油焼けのリスクが高かったとされています。しかし現在は精製技術が進歩し、不純物が除去された製品がほとんどで、医薬品としても使われるほど、安心して使われるものが多いです。
油焼けしやすい、もしくは美容に使ってはいけないオイル
オイルと聞くと何でも美容に良さそうなイメージがありますが、美容に使ってはいけないオイルもあります。
- 食用オイル
食べることを目的として作られた食用オイルと、肌につけることを目的として作られた美容オイルとでは、製造方法や管理の仕方が異なるため食用オイルを肌につけるのは肌トラブルにつながりやすいためNGです。け
食用オイルは食べるのは大丈夫でも、肌につけることで細かい繊維などが入っている可能性もあり、肌を傷つけてしまったり肌荒れの原因となるので控えた方が良いでしょう。
- 雑貨用オイル
薬機法の規定を満たしていない、化粧品として認められていない雑貨用のオイルは、ハンドメイドコスメや、香りを楽しむオイルによく見られますが、雑貨用オイルも肌につける基準に達していないものがほとんどのため肌トラブルにつながりやすいです。
雑貨用オイルも肌につけることで肌荒れや、アレルギーを起こす可能性があるため肌への使用は控えた方が良いです。
- 酸化したオイル
酸化したオイルとは、空気中の酸素と反応して化学変化が起こったオイルのことです。オイル中に含まれる脂肪酸が酸化されることで、オイルが変質し、色やにおいが変わります。酸化によって生成される物質は、肌に刺激を与えたり、ニキビやシミの原因になったりする場合があります。植物オイルなどは酸化しやすいものも多くあるため製造日には注意しましょう。
油焼けしにくいオイル
油焼けしにくいオイルは、不純物があまり含まれていなかったり元々酸化しにくい性質を持っているオイルが多いです。
特に化粧品や医薬部外品、医薬品として使われるオイルは食用とは別の精製方法として、作られている場合が多く、安心して使用してもらえるものが多いです。特に植物オイルにネガティブな意見もネットで散見されますが、食品用か化粧品用として高度に精製されたものは見ておきたい点です。
そして、これらのオイルは朝のスキンケアとして取り入れやすいです。
- ベビーオイル
ベビーオイルは鉱物油と呼ばれるミネラルオイルでできていますが、現代の技術の発達により不純物が取り除かれているため酸化しにくいと言われており朝のスキンケアにも取り入れやすいオイルです。
- ホホバオイル
ホホバオイルはオイルと名前がついていますが、実はワックスという植物ロウなので酸化しないと言われています。
人の皮脂に近い成分を持っているので、肌になじみやすく肌をおだやかにしてくれます。
- アルガンオイル
アルガンオイルは、アルガンの木の実の種から採れたオイルで、脂肪酸を含んでいるため肌にハリを与えなめらかにします。また、ビタミンEも豊富に含んでいると言われているためアルガンオイルは酸化しにくいと言われています。
他にもたくさん良いオイルがありますので、自分なりのものをさがしてみてください。
オイル洗顔でよく使われるベビーオイルやホホバオイルなら大丈夫
一般的な植物由来のオイルなどはある程度酸化してしまいますが、ベビーオイルやホホバオイルは、酸化しにくいオイルと言われており、日常のケアにも日焼け後にも使える万能なオイルです。
ベビーオイルとホホバオイルはどちらも肌を保護する力があり、紫外線に当たる前の朝のスキンケアにも取り入れやすいです。
オイルを朝使うとき
ベビーオイルやホホバオイルは安心して紫外線に当たる前の朝のスキンケアとして使う場合には、洗うケアと保湿ケアの2通りの方法があります。
- 朝の洗顔として使う場合
朝の洗顔後につっぱりが気になるときには、朝の洗顔で必要なうるおいまで落としすぎてしまっているので、朝の洗顔代わりにベビーオイルやホホバオイルを使用するのが最適です。
時間があるときには蒸しタオルを肌に抑えたあと、ベビーオイルやホホバオイルをやさしくなじませて、フェイスペーパーや蒸しタオル(最初に使用したものでOK)で拭きとるだけで朝の洗顔が完了します。
- 朝のモイスチャライザーとして使う場合
日中の乾燥や、時間が経ったときの皮脂が気になるときには、朝のモイスチャライザー代わりとして肌を保護する効果の高いベビーオイルやホホバオイルを使用するのが良いでしょう。
洗顔後に、化粧水で肌を整えたあとにベビーオイルやホホバオイルを肌にやさしくなじませるだけで乳液やクリーム代わりになります。
使うときのポイント
ベビーオイルやホホバオイルは、乾燥する空気などから肌を保護する膜を張って保湿してくれますが、朝のスキンケアの最後には日焼け止めを使用することで、シミの素であるメラニンの生成をしにくくすることもとても大事です。
特にホホバオイルは一般的にも紫外線からも肌を保護すると言われていますが、日焼けしないのではなく紫外線から受けるダメージに対して保護するとされているので、ベビーオイルやホホバオイルを使用したあとにも日焼け止めを使用することで、紫外線から保護するフィルムを増やすことができます。
まとめ
不純物が多いオイルやオイルが酸化することで起こる油焼けは、化粧品で使われる精製度が高いオイルや酸化しやすいオイルではなく、酸化しにくいベビーオイルやホホバオイルを朝のスキンケアで取り入れることで回避できます。
ベビーオイルやホホバオイルで保湿ケアをしながらも外出時には日焼け止めを塗って紫外線対策も忘れないようにするのと、果物などからビタミンを摂取して健康的にお出かけを楽しんでください。