注目のホホバオイル洗顔のやり方を解説!
2023. 04. 05ホホバオイルとは?
美容オイルとしてもよく耳にする「ホホバオイル」ですが、一体どんなオイルなのかご存じの方も少ないのではないでしょうか。
ホホバオイルとは、その名の通りホホバから採れるオイルのことですが、ホホバは砂漠の中でも育つことが出来るため生命力が高い植物で水分を蓄え栄養も豊富とされ、昔は、ネイティブアメリカンが乾燥を防いだり、傷の保護目的の薬として使用していたそうですが、今では美容オイルとして化粧品に配合されていたり、キャリアオイルとしても優秀なオイルです。
ホホバオイルの効能
生命力の高いホホバの種から採れたホホバオイルには美容オイルとしての素晴らしい効果、効能があります。
ホホバオイルの主成分はワックスエステルという成分ですが、このワックスエステルは人間の皮脂に含まれていると言われている成分のため、肌なじみがよく、肌の水分を逃さないよう保護する効果が高いです。
さらに、ホホバオイルにはビタミンも豊富に含まれていることから肌のバランスを整え、肌に栄養を与えてくれます。
ホホバオイルの種類
美容オイルとして優秀なホホバオイルには、大きく分けて2種類あります。
1種類はクリアホホバオイルで、価格もお手頃なため手軽に手に入りやすく精製度が高いのが特徴です。精製度が高い分、美容成分まで取り除かれてしまうものが多いですが、その分不純物が取り除かれています。色は透明な色をしているのが特徴です
もう1種類はゴールデンホホバオイルと呼ばれるもので、植物の香りのするホホバオイルです。このゴールデンホホバオイルは精製度を抑えた分、美容成分がしっかりと配合されています。その証拠に黄色い色をしているのが特徴です。
ホホバオイルの特徴及び組成
比重 | 0.875-0.875 |
---|---|
屈折率 | 1.455-1.475 |
酸化 | 5以下 |
けん化価 | 80-110 |
ヨウ素価 | 70-100 |
炭素組成
エステル | 組成(%) | 脂肪酸 | アルコール |
---|---|---|---|
パルミチン酸エイコセニル | 0.3 | 16:0 | 20:1 |
パルミトオレイン酸エイコサニル | 0.1 | 16:1 | 20:0 |
バルミトオレイン酸ドコセニル | 0.1 | 16:1 | 22:1 |
ステアリン酸オクタデセニル | 0.1 | 18:0 | 18:1 |
オレイン酸エイコセニル | 5.7 | 18:1 | 20:0 |
オレイン酸ドコセニル | 3.4 | 18:1 | 22:1 |
エイコセン酸オクタデセニル | 0.7 | 20:1 | 18:1 |
エイコセン酸エイコセニル | 28.0 | 20:1 | 20:1 |
エイコセン酸ドコセニル | 41.4 | 20:1 | 22:1 |
エイコセン酸テトラコセニル | 6.8 | 20:1 | 24:1 |
ドコセン酸エイコセニル | 10.3 | 22:1 | 20:1 |
ドコセン酸ドコセニル | 1.9 | 22:1 | 22:1 |
テトラコセン酸エイコサニル | 0.2 | 24:1 | 20:0 |
テトラコセン酸エイコセニル | 0.9 | 24:1 | 20:1 |
参考:新化粧品ハンドブック 日光ケミカルズ
ホホバオイルの一般的な使い方
ホホバオイルは、美容オイルとして様々な使い方があります。
保湿として、化粧水のあとにモイスチャライザーとして塗ることで肌を保護し、化粧水の水分を逃さないように蓋をする役割、そしてホホバオイル自体が肌を保湿してくれます。
また、逆に化粧水の前に導入のプレオイルとして使用することで、肌を柔らかくし、化粧水の浸透を高めたり、揺らぎ肌の化粧水がひりつく時にも便利です。
さらに、ヘアオイルとして髪の保湿と保護で使用したり、身体に塗ることでボディオイルとして肌の保湿をしてくれます。
最近では、ホホバオイルをオイル洗顔として使用することが美容業界で注目されているそうです。
話題のホホバオイル洗顔
最近注目され話題になっている「ホホバオイル洗顔」はどんなものでしょうか。
名前の通り、洗顔料を使用せずにホホバオイルなどのオイルを使用して洗顔をすることです。
よく、顔の汚れには水溶性と油溶性、不溶性の3種類あると言われています。
水溶性の汚れは、ホコリなどの水で落とせる汚れですが、油溶性の汚れは皮脂、メイクなどの油で落とす汚れで、オイル洗顔でも油溶性の汚れが落ちると言われています。不溶性の汚れは洗い流したり、拭き取ったりなど、物理的に取る必要があります
では、オイル洗顔をすることで、どんなメリットとデメリットがあるのか比べてみましょう。
オイル洗顔のメリット
オイル洗顔のメリットは、大きく分けて5つあります。
- 洗いすぎが起きづらい
オイル洗顔の最も大きなポイントは洗い流しという行為がないため、洗いすぎによる皮脂や肌の保湿因子を取り過ぎてしまうということが起こりません。
- 界面活性剤に触れる回数が減る
一般的な洗顔料やクレンジング剤には、洗浄成分である界面活性剤が使用されていますが、アレルギー反応を起こす肌状態に傾いてしまうことがある成分です。オイル洗顔をすることで、ホホバオイルなどの美容オイルで洗顔をするため、界面活性剤を含むクレンジングや洗顔料を使わずに済むので界面活性剤に触れる回数が減ります。
- 時短ケア
通常、クレンジングでメイクを浮かして落とし、そのあとに洗顔料でさっぱりと洗い上げるかと思いますが、オイル洗顔では、ホホバオイルなどの美容オイルでクレンジング、洗顔まで完了するため1回で洗うのが済みます。時短ケアとしても多忙なライフスタイルの方におすすめです。
- 保湿効果が高い
クレンジングや洗顔料で保湿成分が入っているものも、一般的には多いですが、オイル洗顔はホホバオイルなどの美容効果の高いオイルのみで顔を洗っていくので、まさにモイスチャライザーで顔を洗うようなものです。保湿をしながら汚れを浮かすことができるだけでなく、オイル洗顔後も残ったオイルが肌を保湿してくれます。
- 普段の洗顔で落としきれない汚れがマイルドに落ちる
普段の洗顔では落としきれない角栓や、毛穴の黒ずみなどの汚れを浮かして落としてくれると言われています。また、ホホバオイルが肌を柔らかくすることで、毛穴の汚れが排出しやすい状態をつくってくれます。
オイル洗顔のデメリット
オイル洗顔のデメリットは、2つあります。
- 肌質によってはオイル洗顔のあと洗顔が必要
オイル洗顔はホホバオイルなどの乳化剤の入っていないオイルで洗顔していくので、油分が肌につくことで栄養過多になりやすい肌質だと、オイル洗顔のあとにマイルドな洗顔料を使用して過剰な油分を洗い流すことが必要になります。
- 使用感の好み
さっぱりと肌がするまで顔を洗わないと気が済まないという場合には、オイル洗顔のしっとりとした使用感が気になる可能性が高いです。しかし、普段酷使している肌をいたわることを考えて一度、使用感の好みに左右されずにオイル洗顔を取り入れてみるのも良いでしょう。
ホホバオイル洗顔のやり方
オイル洗顔の中でも、美容効果が高いホホバオイルを使用したオイル洗顔のやり方の基本は、2ステップです。
①ホホバオイルをたっぷりと手にとり、顔になじませる。
ホホバオイル洗顔では、たっぷりと使用し、顔に塗る際に、擦らずに手をプレスするようにオイルをなじませていくことで摩擦が起こらずに肌に負担をかけることなく顔に塗布することができます。メイクが気になる場合にはゆっくりとメイク部分をなじませていくことでメイク汚れもすっきりします。
②顔になじんだオイルを取り除く。
一般的なオイルクレンジングなどのようにホホバオイル洗顔は洗い流さずに、ティッシュなどのペーパーで抑え、ぬるま湯で洗い流すだけです。肌にオイル独特のべたつく感じがなくなるまで抑えることで、そのあとにメイクもしやすくなるので朝の洗顔代わりにも使用できます。オイルを取り除いたあとは、普段の化粧水やモイスチャライザーを使用することで肌に残ったホホバオイルは導入オイルとして役立ちます。
乾燥肌のホホバオイル洗顔
乾燥肌のホホバオイル洗顔は、基本の2ステップを朝晩で使用するのが良いでしょう。
特に乾燥肌は肌の油分が不足しがちで肌内部のうるおいが逃げてしまいやすい肌状態になっているので、通常のクレンジング、洗顔のダブル洗顔を行うと余計に油分や水分を落としすぎてしまいます。
その分、ホホバオイル洗顔ではクレンジング、洗顔が1つで済み洗い流しもしないので、油分や水分を落とさずに洗顔を行うことができ、不要な汚れを落としながらもホホバオイルが肌に塗布されることで肌を柔らかく保湿してくれます。
肌のかさつきや、白くなってしまう場合には、ホホバオイル洗顔のオイルをペーパーで抑える際にさらっとするまででなく少しオイル感が残るくらいで抑えるようにしておくと肌を柔らかくし、化粧水の入りやすい状態になるため、ホホバオイルの保湿効果を最大限発揮できます。
オイリー肌のホホバオイル洗顔
オイリー肌のホホバオイル洗顔は、基本の2ステップにプラスで軽く洗顔を使用するのが良いでしょう。
オイリー肌は油分が過剰に分泌されている肌状態のため、ホホバオイル洗顔を行うことで油分は油分で制すという通り、ホホバオイルの油分が過剰な皮脂を落としてくれます。
顔全体の皮脂が過剰に出やすいオイリー肌の場合には、ホホバオイル洗顔を行ったあと、肌がさらっとするまでペーパーで抑え、そのあとにいつもの洗顔の半分程度の時間でさっと洗い流すことで、過剰に油分が残るのを防いでくれます。
しかし、オイリー肌だと思っていても、全体的ではなく部分的にオイリーなところがある肌状態では、うるおいが不足して補おうとして過剰に皮脂がでている可能性があるため、ホホバオイルのあとに洗顔をせずに、ペーパーでさらっとするまで抑えるだけで大丈夫です。
まとめ
いかがでしたか?
ホホバオイルは美容オイルとしても、保湿効果や肌を柔らかくする効果が高く素晴らしいオイルですが、モイスチャライザーだけでなく、ホホバオイルを洗顔として使用することでも肌に負担をかけずに美肌を目指せます。
ぜひホホバオイル洗顔を毎日のスキンケアで取り入れてみてください。