朝にオイル洗顔。オイルを塗ると日焼けする?ベビーオイルやホホバオイルで違いはある?
2023. 01. 24「オイル焼け」「油焼け」とは?
美容効果が高いとして有名なオイルですが、一方で「オイル焼け」や「油焼け」と言われるベビーオイルなどのオイルを塗った状態での日焼けが気になる方も多いのではないでしょうか。
いわゆる「オイル焼け」や「油焼け」は、一昔前、鉱物油やミネラルオイルなどが精製の際に不純物が多く残り、その不純物が原因で紫外線に当たると酸化して色素沈着することが「オイル焼け」や「油焼け」と言われていました。
現在では、精製技術の向上により、不純物が残りづらくなったことから、「オイル焼け」や「油焼け」と言われる色素沈着が起こるオイルも少なくなってきました。
色素沈着はどうして起こる?
色素沈着とは紫外線や摩擦などによって炎症を起こすことで髪の毛の色や紫外線から肌を守るメラニン色素が過剰に生成され、それが残ることで肌のくすみや、黒ずみが起こることを言います。 一般的には、しっかりメイクをクレンジングで落とそうとした際に擦りすぎてしまい、メラニン色素が増え、目元が黒ずんでしまうことや、紫外線に当たることで色素沈着してしまうことが多いです。
そして、最近はナチュラル志向がブームになったことで植物のオイルの中でも、酸化しやすいオイルを塗って紫外線に当たることで、不純物がたくさんある場合や商品の保存状態によっては「オイル焼け」や「油焼け」と呼ばれる色素沈着も見られる場合もあるようです。
化粧品の油分や皮脂も酸化する
毎日何気なく使っているファンデーションなど化粧品の油分や、肌を乾燥などから保護するための皮脂も肌に紫外線などの外的ストレスや空気が触れることやストレスで酸化します。
酸化が起こることで、色素沈着、シミ、シワなどの様々な肌トラブルを引き起こすと言われています。
酸化とは?
りんごやアボカドを切った後にそのままにしておくと、切り口が茶色く変色してしまったという経験はお持ちの方も多いではないでしょうか。
これは、切ったりんごやアボカドが酸素に触れることで酸化してしまい茶色く変色するためです。
このような現象が、化粧品の油分や皮脂が空気に触れ紫外線に当たることでも引き起こされてしまうのです。
酸化を防ぐには
よくりんごやアボカドを切ったあとにレモン汁をかけておくと茶色く変色しないと言われていますが、肌も同じようにビタミンケアが良いとされています。
そのため、美白化粧品と呼ばれるものにはビタミンCが配合されている場合も多く、日焼けしたあとはビタミンがたっぷり含まれた化粧品でケアをすると酸化防止効果が望まれます。
また、外側だけでなく内側のケアも大事なので果物などでビタミンCを補うと良いとも言われるのは有名な話です。
ベビーオイルやホホバオイルは日焼けする?
結論から言うと肌や髪に美容効果が高いと言われているベビーオイルやホホバオイルを塗っても日焼けしません。
一般的なベビーオイルはミネラルオイルと呼ばれる鉱物油です(※)が、現代の精製技術の向上により不純物が取り除かれているため酸化しづらく、「オイル焼け」や「油焼け」と呼ばれる日焼けはしないことが分かっています。
さらに、ホホバオイルはオイルと名前がついていますが、植物油でなく、植物ロウであり酸化することがないと言われています。
また、化粧品で使われるオイルは食用のものもありますが、ほとんどが化粧品用として高精製されたものを使用している場合が多く、その点も知っておきたいところです。
※ミネラルオイル以外のベビーオイルも存在します。
日焼けする可能性が高いオイルの種類
肌につけて紫外線を浴びることで日焼けする可能性が高いオイルは、熱に弱く酸化しやすい性質をもつオイルで、スキンケアとしてすごく優れた効能を持つオイルですが安定性が高くないため紫外線を浴びることで、日焼けする可能性が高いです。
グレープシードオイル
ヘアケア、クレンジングなどにもよく含まれているぶどうの種から採れるオイルですが、熱に弱く酸化しやすい性質を持っています。
しかし、スキンケアの一部としてグレープシードオイルを使用することで、保湿効果が高く、刺激の少ないマイルドなオイルであることから敏感肌、季節の変わり目の揺らぎ肌にも安心して使えるオイルと言われています。
マカダミアナッツオイル
よくスキンケアの中でも、フェイスクリームなどに含まれていることも多いマカダミアナッツオイルも、塗ったままの状態で紫外線に当たることで日焼けする可能性があります。
マカダミアナッツオイルは、荒れた肌を穏やかにし、保湿してくれるオイルなので、日焼けしたあとの炎症を起こした肌にも、そして通常のスキンケアに組み込んでも、ブースターオイルとして使用しても効果を発揮してくれます。
ローズウッドオイル
ローズウッドオイルは精油としても、開封後酸化しやすいと言われているため紫外線に当たることで酸化する可能性があるオイルに分類されます。
ですが、ローズウッドオイルも美容オイルとして非常に素晴らしいオイルで、香りを嗅ぐだけで気持ちを楽にして、バランスを整えてくれたり、肌に塗ることで保湿し、肌にハリを与えるオイルと言われています。
日焼けする可能性があるオイルを使うなら
日焼けする可能性があると分かっていても、美容効果の高いオイル達を使いたい場合もあります。
その時には、ナイトケアとして夜寝る前に肌に塗ることで紫外線に当たるリスクなく使用することができます。
さらに、プレオイルとして、洗顔後、化粧水などの前に、使用することでも直接紫外線が当たるのを防いでくれます。
日焼けしにくいオイルの種類
日焼けする可能性のあるオイルをご紹介してきましたが、ここからは日焼けしにくいと言われている、酸化しにくいオイルの代表的な種類をお伝えしていきます。
ベビーオイル(ミネラルオイル)
ベビーオイルでよく使われるミネラルオイルは紫外線に当たっても日焼けしにくいオイルの代表です。
名前の通り、赤ちゃんでも安心して使えるピュアな成分で作られており、肌への保湿効果だけでなく毛穴の角栓対策としても使われています。
また、最近ではウェット感を出すためのヘアオイルとして使用したり、綿棒に含ませてメイク直しで使用したりと多岐に渡って使用できる万能なオイルです。
ホホバオイル
ホホバの種から採れるオイルで、砂漠のような環境でも育つことからたくましい植物と言われており、酸化しにくいため日焼けしにくいオイルとして代表格のオイルです。
美容効果としては人の皮脂にも含まれるワックスエステルという成分を含むため、水分を貯蓄する高い保湿効果を持ち、また、一般的にはUVカット効果を持つとも言われています。
乾燥が気になる時や、日焼けしたあとの乾燥対策としても、化粧水のあとに塗ったり、身体にも塗ることが出来る優秀なオイルです。
オリーブオイル
人の皮脂成分に似ているとも言われるオリーブオイルですが、日焼けしにくいオイルと言われています。
さらに、美容効果としては非常に高く、肌を保湿したり、肌を柔らかくしてくれる美容効果に優れたオイルです。
また一般的には酸化を防ぐ抗酸化作用があると言われていることから、酸化しにくいオイルとしても有名と言えます。
紫外線に当たる前でも日焼けしにくいオイルですが、紫外線に当たってしまったあとの肌を保湿するオイルとしても効果を発揮してくれます。
美容効果の高いオイルを安心して使うには
ベビーオイルなどのオイルには、保湿効果など様々な美容効果がありますが、そのオイルを日焼けを気にせずに使用するには、オイルを塗ったあとに外出をする際に日焼け止めを塗布する、日傘を使用するなどの紫外線対策を行うことで、より安心してオイル美容を楽しめます。
日焼け止めの上にオイルを塗ってしまうと、日焼け止め効果がなくなってしまうので、オイルの上に日焼け止めを塗るようにすると安心して外出できるでしょう。
まとめ
一昔前に言われていた「オイル焼け」や「油焼け」は、最近のベビーオイルでは起こらない上に、オイルは美容効果が高いので積極的にスキンケアに取り入れて変わる季節に備えるのも良いと言えます。
ベビーオイルなどの日焼けしにくいオイルを使用して、日中のオイル美容を楽しんでみてください。